ドット絵RPG『Sea of Stars』、各サブスクに入りにもかかわらず1週間で売上25万本突破。年間目標を1週で達成

 

デベロッパーのSabotage Studioは9月6日、『Sea of Stars』の累計売上本数が25万本を達成したことを報告した。これは本スタジオが1年目の売り上げとして予想していた数字だというが、実際には1週間で達成された。

『Sea of Stars』はターン制のRPGだ。主人公は太陽の力を持つ少年ゼイルと、月の力を持つ少女ヴァレアのふたり。至点の子と呼ばれるふたりは、特別な魔法である「蝕の魔法」を使うことができ、邪悪な錬金術師フレッシュマンサーに立ち向かう力を持っている。そしてふたりは世界を救うために旅立つこととなる。

フィールド上の敵と遭遇するとバトルが始まる。基本的にはターン制のコマンドバトルだが、攻撃やスキルを使うときには追加で入力をおこなうことができる。タイミングよくボタンを押したり、詠唱時にボタンを長押しして威力を高めたりなど、プレイヤーが介入することでバトルを優位に進められる。


そんな『Sea of Stars』は8月29日にPC(Steam)/ Nintendo Switch/PS4/PS5/ Xbox Series X|S向けに発売された。またXbox Game Pass、PlayStation Plus(エクストラ・プレミアム)のサブスクリプションサービス向けにも提供されている。

本作は発売から24時間足らず、8月30日に売上本数10万本を達成した。この売上本数にはサブスクリプションサービスでプレイした分は含まれていないため、実際に本作を遊んでいる人は売上本数以上になると思われる。そして初日に10万本の売上を達成したあとも順調に購入者数は伸びていき、発売1週間後には25万本の売上を達成したわけだ。PSおよびXbox向けのサブスクリプションサービス向けに提供されているにも関わらず売れている点は、特筆すべきものがある。

Sabotage Studioは9月6日、公式X(旧Twitter)アカウントで25万本の売上本数達成を報告した。25万本という本数は、年間売上目標として本スタジオが見積もっていたという。しかし今回、それを1週間で達成してしまったようだ。

Sabotage Studioはスーパーファミコン時代のレトロなRPGに強く影響を受けたという。各メディアのレビューにおいては「名作JRPGの魅力が調和している」「ピクセルアートがたまらない」という声もあり、レトロ風RPGとしての雰囲気が好評。それに加え、光の描写や動き豊かなドット絵など、単なる“レトロ風”を超えた表現の豊かさが評価されているようだ。

ほかにもBGMは「作品の雰囲気を高めてくれる」としてクオリティ面が高く評価されている。さらにフィールドBGMが昼夜で変わったり、演奏のバージョン違いがあったりなどもあり、作中の曲数は150曲以上もある。なお本作では『クロノ・トリガー』や『ゼノギアス』の楽曲を手がけた光田康典氏も一部楽曲提供をおこなっている(関連記事)。


そういった作りこみなどが評価されてか、Metacriticにおいて、メディアによるレビューを集めた「メタスコア」はどのプラットフォームにおいても88点以上を獲得している。Steamのレビューについても、1897件中86%(約1630件)が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。今後のさらなる売上本数の増加も気になるところだ。

『Sea of Stars』はPC(Steam)/ Nintendo Switch/PS4/PS5/ Xbox Series X|S向けに発売中だ。Xbox Game Pass、PlayStation Plus(エクストラ・プレミアム)にも提供されている。なおいずれのプラットフォームでも体験版がプレイ可能だ。