『Speaking Simulator』1月30日Steamにて発売へ。口と舌を動かして人型ロボットを喋らせる発声コメディ

 

Affable Gamesは1月8日、『Speaking Simulator』を1月30日に発売すると発表した。PC(Steam)のほか、海外Nintendo Switch向けにもリリースされる(日本語非対応)。同作は人型ロボットの口と舌を操作して人間らしく喋らせる、発声シミュレーションゲーム。ロボットだと気づかれないよう社会に溶け込むため、WASDキーで舌を動かしつつマウスで顎を操作する。なお自然な発声により人間らしく振る舞わないと、緊張や混乱が蓄積され、顔面がショートして耳や目玉といったパーツが飛び出し、終いには爆発してしまう。なんたる欠陥品。すぐに正体を疑われてしまうことだろう。

最初のうちはデートや採用面接といった少人数との会話から始め、徐々に大人数の目に晒されるシチュエーションに挑戦していく。最終目標は世界征服。そう、これは人類を征服しようと目論むAIが作り出したロボットなのだ。プレイヤーは画面に表示されるロボットの顔と口腔内の断面図を見ながら、発声すべき言葉に応じて口をすぼめたり、広げたり、あるいは舌を口腔内のスイッチに触れさせて単語を紡いでいく。ただし操作に手間取り不自然な間をあけてしまうと不審がられる。かといって操作ミスを連発すると、先述したようにロボットがおかしな挙動をし始める。精密かつ迅速な操作が求められるのだ。なお口と舌の動きに集中しすぎて表情のコントロールが疎かになってもいけない。たとえば相手が悲しい話をしているのに、こちらが満面の笑みを浮かべていると怪しまれる。

『Speaking Simulator』では計10種のシナリオが用意されており、先述した採用面接やデートのほか、演説や弔辞、病院での診断などに挑戦。途中では新たなソーシャルテクノロジーを搭載することでロボットを強化。笑ったり、眉を上げたり、目をそらしたりといった人間らしい挙動を覚えることで、人間らしさに磨きをかけていくのだ。口や舌の動きによって発声が変わるオーディオシステムや、多彩な顔面崩壊演出などによりリプレイ性も備えているという。

普段、会話する中で自分の口や舌の動きを意識している方は少ないだろう。だが開発者いわく、言葉を発する行為というのは、おかしく奇妙なもの。そこにはコメディゲームとしての可能性が秘められていると着目し、本作の開発が始まった。このように、複雑ながらも普段は無意識のうちにこなしている身体の動作に目を向けた部位シミュレーションゲームとしては、『Hand Simulator』シリーズが有名。手を動かす行為の複雑さを誇張したコメディタッチの作品だ。『Speaking Simulator』も、同系統のコメディとして笑いを誘ってくれそうだ。

『Speaking Simulator』は2020年1月30日、PC(Steam)および海外Nintendo Switch向けにリリース予定。