『Firewatch』開発元の新作ADV『In The Valley of Gods』の制作は現在保留中。Valve傘下に入り、スタッフらは別の作品に従事

Valveが手がけるアドベンチャーゲーム『In The Valley of Gods』の開発が、保留状態にあることが明らかになった。本作は、ミステリーアドベンチャーゲーム『Firewatch』の開発元Campo Santoの新作として2017年に発表されたが、2018年4月にValveが同スタジオを買収。『In The Valley of Gods』は、Valveタイトルとして開発を継続するとしていた(関連記事)。

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*『In The Valley of Gods』は、The Game Awards 2017にて発表された。このトレイラーはCampo Santoの公式チャンネルからは削除されている。

『In The Valley of Gods』は、1920年代のエジプトを舞台にした、一人称視点のシングルプレイ・アドベンチャーゲームだ。プレイヤーは元探検家であり映像作家のRashidaとなり、かつてのパートナーであるZoraと共にエジプトの砂漠や古代遺跡、墓所を訪れる。そして、人生最後の映像作品として、冒険する土地や身の回りに起こる物語を35mmフィルムカメラにて収めていく。RashidaとZoraは、共に仕事をすることはもうないと袂を分かっていたが、この旅を通じてふたりは協力し合い、関係を修復していくことになるという。

本作の発表後、開発元Campo Santoの公式ブログでは自然に揺れるZoraの髪や、トレイラーには登場しなかった洞窟でのリアルな水の表現などについて技術的な解説がおこなわれていた。しかし、Valveに買収されて以降は本作に関する更新が止まっており、ブログ以外での続報も途絶えた状態にある。そして今年11月、Valveにて本作を手がけていると思われた元Campo SantoスタッフらのTwitterプロフィールから『In The Valley of Gods』に関する記述が削除されていたことが発見され、開発中止になってしまったのではないかと噂が広まることとなった。

Campo Santoの共同設立者で、現在はValveにてデザイナーとして働くJake Rodkin氏は12月3日、海外メディアPolygonを通じて声明を発表した。ちなみに、同氏もTwitterプロフィールを更新している。Rodkin氏はまず、『In The Valley of Gods』のトレイラーにて2019年発売予定としていた点について、もはや正確な表示と言えないのは明らかだろうとコメント。Valve Time(当初予定からずれ込むことが当たり前のValveならではの時間軸)の影響は避けられなかったとし、発売延期を正式に認めた。そして本作の開発は、現時点では保留された状態にあると明かした。

元Campo Santoのスタッフらは、現在Valveのほかのプロジェクトに携わっているという。Valveには、スタッフ自らがやりたいことを見つけて取り組む企業文化があり、その中で同スタッフらは『Half-Life: Alyx』や『Dota Underlords』、あるいはSteamなどに活動の場を移していったそうだ。特にVR向けの新作である『Half-Life: Alyx』の開発については、Campo Santoにて一人称視点のアドベンチャーゲームを手がけてきた経験を活かせる場であり、最初は手を貸していた程度だったものの、2020年3月のローンチが近づいてきたこともあり、フルタイムで携わるようになったとのこと。

*Campo Santoとして最後にリリースした『Firewatch』

Campo Santoは、スタジオとしての形を保ったままValveの傘下に入った訳ではないため、数多くのプロジェクトを抱える新たな職場にて、それぞれのスタッフは魅力的な仕事を見つけたのだろう。一方、開発がストップしている『In The Valley of Gods』についてRodkin氏は、いずれスタッフらが戻ってくることになるプロジェクトだと述べており、将来的な開発再開を楽観視しているようだ。そして、本作にふたたび取り組むとなった際には、ファンが興奮するような形で知らせたいとしている。

 

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