『Morrowind』が『スカイリム』で蘇るMOD「Skywind」プレイ映像公開。美しく再現されたヴァーデンフェルの姿も

『The Elder Scrolls』シリーズのMod制作チームTESRenewalは8月24日、『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』(以下、Skyrim)向けMod「Skywind」ゲームプレイトレイラーを公開した。「Skywind」は『Skyrim』のエンジンを用いて『The Elder Scrolls III: Morrowind(モロウウィンド)』(以下、Morrowind)の世界を再構築する大型Modである。

2012年に開発が開始された「Skywind」は、未完成バージョンとして2014年まで通常版『Skyrim』向けに配布されていた。その後、2015年には同Modをゼロから再構築する方針を打ち出し、そこから約1年おきにティザートレイラーを公開。そして今回、gamescom 2019で行われた海外メディアGameStarの配信番組にて、初となるプレイ映像が公開された形となる。

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『Morrowind』は2002年にPC/Xbox向けに発売されたオープンワールドRPG。『The Elder Scrolls』シリーズ3作目にあたる。同作の舞台はダンマー(ダークエルフ)が住まう国モロウウィンド地方。奴隷制度が存在するうえ、他国からは流刑地扱いされている地方ということもあり、シリーズの中でも特にダークファンタジーらしさが際立つ作品である。また同作はシリーズで初めてグラフィックが完全3D化された作品でもあり、奥行きがあることを活かした視覚・聴覚的演出やエッセンスは後の作品となる『The Elder Scrolls IV: Oblivion(オブリビオン)』(以下、Oblivion)や『Skyrim』にまで受け継がれている。そんな現在のシリーズの基盤を固めた作品とも言える『Morrowind』の世界を有志のファンを集めて『Skyrim』のエンジンで再現しようと試みるプロジェクトが「Skywind」なのだ。

冒頭にも述べた通り、「Skywind」で再現されるモロウウィンド地方はゼロから再構築されたものとなる。『Morrowind』から素材を出来る限り移植せず、有志のファンたちによるコミュニティが独自にモデル作成、コーディング、そして音声収録までも手掛けているという徹底ぶり。今回公開されたプレイ映像ではモロウウィンド地方におけるダークエルフの派閥のひとつMorag Tongの暗殺クエストをプレイする様子が映し出されている。新たに構築されたモロウウィンド地方の景観は原作に忠実かつ美しく再現されており、特にレッドマウンテンの噴火によって灰が積もるヴァーデンフェルの様子は印象深いものとなっている。またマップマーカーや会話画面などをはじめとするUI面は『Skyrim』をベースにしていることが伺える。舞台こそ大きく異なるが、『Skyrim』に慣れ親しんだプレイヤーであれば快適にプレイすることができそうだ。

さらにプレイ映像の公開にあわせてGameStarの配信番組内で開発者2名へのインタビューが行われた。インタビューにて開発者は、モロウウィンド地方の再現には開発領域を細かく分ける必要があったことや音響効果についての開発状況、プロジェクトを進めるにあたっての苦労や、やりがいについて語っている。また開発陣ならびにコミュニティは筋金入りの『The Elder Scrolls』シリーズファンのよう。現時点で「Skywind」の完成予定時期は明かされていないが、ファンの情熱が注がれ、新たに生まれ変わった『Morrowind』の地で新鮮かつ懐かしいプレイ体験ができる日を楽しみに待とう。

ちなみに「Skywind」を開発する非営利団体TESRenewalは、姉妹プロジェクトとして『Skyrim』のエンジンで『Oblivion』を再構築する大型Mod「Skyblivion」の開発も進めている(関連記事)。こちらは8月15日にティザートレイラーが公開され、あわせて開発が最終段階に入っていることが明かされている。こちらも気になる方はチェックしておこう。なお、「Skywind」のプレイにはDLCが全て含まれる『Skyrim Special Edition』と拡張パック込みの『Morrowind』が必要になるとのこと。また、「Skyblivion」のプレイにはDLCが全て含まれた『Skyrim』と『Oblivion』の両作が必要となる。

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