「ロード・オブ・ザ・リング」のMMO RPGをAmazon Game Studiosが共同開発中。PC/コンソール向けの基本プレイ無料タイトルに


Amazon Game Studiosは、現在「ロード・オブ・ザ・リング」のMMO RPGを共同開発していることを発表した。The Vergeなどが報じている。Leyou Technologiesの子会社であるAthlon Gamesをパートナーとし、基本プレイ無料タイトルとして開発されているとのこと。なお「ロード・オブ・ザ・リング」は映画三部作に準じたものではなく、J・R・R・トールキンによる小説に基づいた内容になるようだ。

Athlon Gamesは昨年9月にMiddle-earth Enterprisesと契約を結び、「ロード・オブ・ザ・リング」の一連の出来事が起こる、はるか昔の「中つ国」を舞台としたMMO RPGをPC/コンソール向けに開発していることを発表していた。同作にAmazon Game Studiosが携わっていることが今回明かされた形。

ゲームとしては、広大な世界を探索し、まだ見ぬ人々や生物に出会うという内容。AmazonはTVシリーズとなる「ロード・オブ・ザ・リング」を公開予定で、こちらも原作より昔の世界を舞台としているなど、いくつか共通点はあるが、TVシリーズとは関連していないとのこと。

Athlon Gamesの親会社であるLeyou Technologiesは、『Warframe』を手がけるDigital Extremesの親会社。Amazon Game Studiosもまた新作MMO『New World』を開発中で、同作のチームも本作に開発にヘルプするという。そのほか『Everquest』『Destiny』『Planetside』『World of Warcraft』など人気ネットワークゲームを手がけたベテラン開発者らを招聘しているといい、さまざまなノウハウが結集した作品として制作されているようだ。なお、「ロード・オブ・ザ・リング」を原作としたMMOは今作が初めてではなく、『The Lord of the Rings Online』が配信されており、現在もSteamなどを通じて北米にてサービスが続けられている。

『The Lord of the Rings Online』

Amazon Game Studiosといえば、先月従業員のレイオフがおこなわれており、ゲームエンジンのLumberyardに苦しんでいるという報道があった(関連記事)。一方で、MMO RPGの共同開発となればAWSなどネットワーク連携を特色とする同スタジオの強みが生きそうだ。「ロード・オブ・ザ・リング」のMMO RPGはPC/コンソール向けに発売予定。発売時期や正式タイトル名は、現時点で不明である。