PS4向けに、PSNのオンラインID変更機能のプレビュープログラム開始。変更後に非対応タイトルを利用する際のリスクをチェックしておこう

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ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月24日、PlayStation 4のシステムソフトウェア バージョン6.10のプレビュー版を、ベータテスト参加登録者の一部に対して配信開始した。このバージョン6.10で追加される主な機能としては、PlayStation NetworkのオンラインID変更機能があり、プレビュープログラム参加者は一足早くオンラインIDを変更することが可能となっている(関連記事)。

オンラインIDとは、PS4のプロフィール画面にて、設定した自分の姓名とは別に表示されるIDのこと。オンラインプレイなどでほかのユーザーを認識する際の、いわゆるニックネームのようなものだ。適当に設定してしまったり、心変わりするなどで変更機能を望む声が高まっていたなか、ついに正式に対応する運びとなった。オンラインIDの変更は、PS4本体の設定画面からアカウント管理>アカウント情報>プロフィールへと進み、新たに追加されたオンラインIDの項目から変更できる。

システム側からはランダムに生成されたおすすめオンラインIDが複数提示されるが、いま変更機能を利用する方は自分の好きなIDを設定したいところだろう。ただし、すでにほかのユーザーが利用しているものには設定できない。また、攻撃的、不愉快または公序良俗に反する文言も利用規約によって認められていない。プレビュープログラムでは、初回の変更は無料。それ以降は1回の変更につき1000円、PS Plus加入者の場合は500円に設定されている。

オンラインIDの変更に際しては、いくつか注意点が示されている(Polygon)。オンラインID変更機能についてはゲームやアプリケーション側の対応も求められており、PS4だけでなくPS3/Vitaにて非対応のゲーム・アプリをオンラインID変更後に利用した場合、以下の問題が生じる可能性があるとのこと。

・購入した追加コンテンツやゲーム内通貨が利用不可になる。
・セーブデータやランキングデータ、トロフィー獲得のための進捗状況が利用不可になる。
・ゲーム・アプリが、オンライン・オフライン問わず正しく動作しない。
・変更前のオンラインIDが自分やほかのプレイヤーの画面に表示される。

特に最初の3点についてはいざ発生すると深刻だろう。そのためSIEは、オンラインIDを変更した後にはすぐにゲームをプレイして、上記したような問題が起こっていないか確かめるよう案内している。そして問題を確認した場合は、カスタマーサポートに問い合わせたうえで、専用のWebページにて以前のオンラインIDに戻すことを奨めている(プレビュープログラム期間中は、無料で1度だけ戻すことが可能)。

ただし、以前のオンラインIDに戻したとしても、問題のすべてあるいは一部は回復できない可能性があるとのこと。また、変更後のオンラインIDを利用してゲームをプレイしたり、追加コンテンツを購入するなどしてから以前のオンラインIDに戻すと、またそれらの購入コンテンツや進捗状況を失ってしまう場合があるとしている。繰り返しになるが、これらはあくまで非対応のゲーム・アプリを利用した際における可能性の話である。

PS4向けタイトルについては、2018年4月1日以降に発売されたものについてはすべてオンラインID変更機能に対応している。それ以前に発売されたものは個別の対応となり、公式サイトにて案内される予定だ(ベスト版やリマスター版は、オリジナル版の発売日に準拠)。なお、これらの注意事項はオンラインID変更機能のプレビュープログラムに対するものであって、すべてのユーザーが利用できるようになる際には解決されている可能性もある。どのようなリスクがあるのかしっかり確認してから利用したい。オンラインID変更機能の正式実装は、2019年初頭に予定されている。

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