PS4向けサイコホラーゲーム『S.O.N』最新ゲームプレイ映像公開。日本でのリリースは2019年前半を計画

 

アメリカのインディースタジオRedG Studiosは10月8日、PlayStation 4向けに開発中の『S.O.N』の最新映像を公開した。また、本作の海外発売日が12月11日に決定したことも明らかにしている。弊誌が同スタジオにうかがったところ、本作は海外からは遅れるものの日本での発売も計画されており、2019年1月〜5月あたりのリリースになるだろうとのことだ。

本作は、『P.T.』や『サイレントヒル』『バイオハザード』シリーズ、映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」から影響を受ける、一人称視点のサイコロジカル・サバイバルホラーゲームだ。主人公のRobert Aldersonは、息子のJayが何者かにさらわれてしまったため、アメリカ・ペンシルベニア州南部にある架空の森林地帯Clarencasterへと捜索に向かう。30万エーカーあるこの広大な森では行方不明者が相次ぎ、捜索に向かったレスキューチームや警察官までもが行方知れずになる例があるという。そして、これまでに数十人の子供が遺体として発見されており、人々は特に南方の奥地を「South Of Nowhere」と呼んで恐れている。

今回の映像は、「私の夫と娘の、かろうじて彼らだと認識できる“遺り”が今日発見された」という言葉と共に、妻と娘が夫の留守番電話にメッセージを吹き込む声から始まる。そして映し出されるのは、South Of Nowhereと思しき雪降る森や、どこかの施設内だ。この森の中には、謎の洞窟や、Davenport邸と呼ばれる外部の人間が立ち入ったことのない屋敷が存在する。森には大量の頭蓋骨が散乱しており、そして木に縛られた人の姿。どこかから連れてこられたのだろうか、地面には引きずったような血の跡が付いている。まだ息はあるようだが、その人の身体は真っ黒にただれたようになっており、顔がない。敵なのか味方なのか、あるいは行方不明者のひとりなのだろうか。

映像の後半は、雷鳴が響く真っ暗な森の中のシーンだ。いくつか明かりが置かれており、正面には小さな椅子。そして周囲には、白い布を被せられた人のような姿が何体かある。本作では、懐中電灯など周囲を照らすアイテムは基本的に用意されず、こうした環境の明かりを頼りに暗闇を進む場面が多く登場するようだ。そしてこの場面では、トランシーバーを使用するようなUIが確認できる。1回目は1番、2回目は2番と表示されているチャンネルが変わっているが、その意味するところは不明。そして、被せられた白い布が唯一血か何かで汚れている人影の方にゆっくりと近づき、「あなた、死ぬよ」という幼い子供らしき声が聴こえたところでトレイラーは終了となっている。

これまでに公開された本作の映像では、邸宅内で扉や引き出しを開け閉めしたり、部屋の照明を点ける場面にてUIの表示が確認できたが(関連記事)、今回新たにトランシーバーが登場し、本作ではどのようなゲームプレイになるのか、一端が垣間見えた形だ。ただ、開発元のRedG Studiosによると、今回が発売前に披露する最後のトレイラーとのこと。謎に満ちた本作の世界観を堪能するのは発売までお預けで、そのほかの情報はデベロッパーダイアリーなどで公開されていくことになりそうだ。


国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。