『バトルフィールド V』オープンベータの事前ダウンロード開始。PC版のテキストチャットには“暴言フィルター”を導入へ

 

Electronic Artsは、『Battlefield V(バトルフィールド V)』のオープンベータテストを今週から実施する。まずEA Access/Origin Access/Origin Access Premier加入者向けに、明日9月4日午後5時から先行アクセスが開始され、9月6日午後5時からは誰でも参加可能となる。終了日時は、9月11日午後11時の予定だ。クライアントの事前ダウンロードは、本日午後5時からPC(Origin)/PlayStation 4/Xbox Oneの各プラットフォームにて開始している。

今回のオープンベータテストでは、これまでに実施した2回のクローズドアルファテストの結果を踏まえて、ゲームプレイのテンポや武器性能など多数の調整や修正をおこなう。また、本作をサービスとして運営していくにあたって、プレイヤーが長期的な疲労感を感じたり、プレイをやめてしまう理由を与えるような要素を最小限にする措置も講じるとのこと。そして、そのサービスの中核となるゲームモード「タイド・オブ・ウォー」や、新たな武器の追加もおこなわれる予定だ。詳しい内容は、本作の公式フォーラムに投稿されているのでぜひ確認してほしい。

公式フォーラムに記載のない追加要素としては、PC版のオープンベータテストには“暴言フィルター(Profanity filter)”が導入されることが、本作の開発元DICEのプロデューサーJaqub Ajmal氏から明かされている。これは、テキストチャットに書き込まれる不適切な言葉を検出し、自動的に削除する機能のことだと思われる。Ajmal氏は、『Battlefield』シリーズのプレイヤーは、お互いにリスペクトを持ってチャットにて接しているはずだが、こういった機能が必要になることは実に悲しいことだと述べる。ちなみに、ゲームに登場するキャラクターが汚い言葉を使う可能性もあるが、Ajmal氏はファンタジーと実世界とは分けて考えるべきだとしている。

同様のフィルターは、たとえば『オーバーウォッチ』にも“不適切な言葉のフィルター“としてソーシャル設定に用意されている。ただ『バトルフィールド V』の場合は、設定でON/OFFできるものなのかどうかは現時点でははっきりしない。『レインボーシックス シージ』では、テキストチャットにて誹謗中傷や人種差別、ハラスメント的な発言をした者は容赦無くBANするという厳しい措置を取っている(関連記事)。『バトルフィールド V』では、不適切な言葉を書き込んだ者に何らかのペナルティを与えるのか否か、この辺りも明確にされていない。また、国内のプレイヤーにとっては、このフィルターが日本語にも対応しているのかどうかも気になるところだろう。

こうしたフィルターでは、発言者の意図とは異なっていたり、同じ言葉の別の意味として誤って判定されたりということがまま起こる。実際にどういった言葉がフィルターに引っかかるのか気になる人も多いようで、問い合わせを受けたAjmal氏は、例として「Dick」は今のところOKだとコメントしている。これは陰茎を指すこともあるが、人の名前としてもポピュラーであることが理由だそうだ。一方、「Scunthorpe」については確認しないとわからないとしている。これはイギリスにある地名だが、女性器を表す「cunt」を含むことで、かつて一部Webサービスのフィルターに引っかかり問題となった。こうした言葉はほかにも多数ある。

誤判定についてはプレイヤー側としては如何ともしがたいが、いずれにせよチャットでは相手に敬意を持って接したいところである。なお、PS4/Xbox One版のボイスチャットにて暴言などを浴びせられた場合は、EAやDICEではなく、プラットフォームを管理するソニーかマイクロソフトに報告してほしいとAjmal氏は案内している。