『Halo』シリーズに携わったベテランらがサバイバルシューター『Scavengers』を発表。雪原を舞台に「協力」と「対戦」を融合させる

 

『バトルフィールド』『Call of Duty』、そして『Halo』シリーズに携わったベテランスタッフが在籍するスタジオMidwinter Entertainmentは、『Scavengers』を発表した。プラットフォームや発売時期は未定。『Scavengers』は、「co-op」と「competition」を融合する「co-opetition」と銘打たれたマルチプレイゲームだ。ゲームの舞台となるのは、寒さ険しい雪原。資源は限られており、周囲は危険で囲まれている。プレイヤーは他プレイヤーとチームを組み、目標を達成することで装備を強化していくのだ。

本作の指揮をとるのは、343 Industriesにて『Halo: Reach』『Halo 4』『Halo 5: Guardians』に携わったJosh Holmes氏。『Scavengers』は『Halo 5: Guardians』に存在した「Warzone」モードの精神的後継作品になるのだという。「Warzone」はプレイヤー24人が2チームに分かれ、第三勢力であるAIをまじえて戦いポイントを稼ぐ/敵コアを破壊するために競うというもの。このゲームコンセプトが本作には色濃く反映させられているようだ。

では、「Warzone」の要素はどのように引き継がれているのだろうか。GameInformerの伝えるところによると、『Scavengers』は多チーム制なのだという。ラウンドが始まると、プレイヤーはそれぞれ他チームのプレイヤーの近くにスポーンする。しかし、ここですぐに交戦が始まるわけではないという。チーム同士で結集することで、チームごとに異なる目標を協力して達成していく。さらにここに第三勢力である野生動物や感染症、資源のやりくりといったサバイバル要素が絡む。雪原や雪山の探索を経て生き残ったプレイヤーは、最終局面ではチーム同士で戦うことになるようだ。おそらくこうしたゲームデザインが「Warzone」の系譜を受け継ぐとし、「co-opetition」と銘打つ理由なのだろう。

ゲームの開発にはUnreal Engine 4が採用されているほか、サーバのキャパシティやゲームエンジンの性能の限界にとらわれず、大規模なバーチャル世界の設計およびシミュレーションを可能にするクラウドベースの開発プラットフォームSpatialOSが使用されるという。小さなスタジオであってもリッチで広大な世界をクラウド上で構築できる上に、大人数による同時接続を許容できるという利点を持つ。多人数の大規模なチーム戦にAIを交えつつ、さらにサバイバル要素を導入する。多岐にわたるエッセンスを融合させることでFPSの新たなプレイスタイルを見出そうとしている。

Holmes氏によると、『Scavengers』はまだ開発の初期段階にあるといい、コミュニティとの対話によりゲームを成長させていきたいとしている。