『スプラトゥーン2』新たなマスコットキャラクター「テンタクルズ」の人気が海外でも沸騰中

 
画像はトレイラーをキャプチャーしたもの

今月7月21日にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)にて発売される『スプラトゥーン2』。発売日が迫っており、先日には多数の新要素を明かす「スプラトゥーン2 Direct」が実施された。そうした発表のなかでも注目を集めたのは、新たなマスコットキャラクター「テンタクルズ」の存在だろう。

『スプラトゥーン』といえば「アオリ」「ホタル」からなるユニット「シオカラーズ」が熱狂的な人気を博しており、3Dホログラムによるライブが開催されたほどだ。しかし、以前から公式Twitterやプロモーションビデオでは「シオカラーズ」のふたりの関係に異変があることが示唆されていた。そして今回、「テンタクルズ」が発表されたという流れだ。

「テンタクルズ」は、タコを思わせる風貌が特徴的なDJを担当する「イイダ」とラップを歌うキュートな「ヒメ」からなるユニットだ。『スプラトゥーン2』では基本的にこの「テンタクルズ」がゲーム内のアナウンスをおこなうということになる。ユーザーに親しまれた「シオカラーズ」からバトンタッチを受けたこともあり、立ち位置の難しいキャラクターであるが、すでに海外では人気が沸騰している。

「テンタクルズ」の英語名は「Off The Hook(最高という意味でよく使われる)」で、「イイダ」は「Marina」、「ヒメ」は「Pearl」となっている。SNSのビデオゲームコミュニティでは「テンタクルズ」に関するイラストが多く投稿されているのだ。たとえばTumblrにて「Off The Hook」で検索してみると、手書きで描かれる「テンタクルズ」の姿が確認できる。同様にDeviantArtで検索をかけてみても、こちらはより初々しい「テンタクルズ」の手書きアートを発見できる。Twitterでも「Marina and Pearl」と調べるとあふれんばかりのイラストが表示される。ちなみにTumblrの上位50件を調べてみたところ、「イイダ」のイラストが32件で、「ヒメ」の投稿が18件。DeviantArtでも同様の結果が出たので、現時点では「イイダ」の人気が優勢のようだ。

特筆すべきは、「テンタクルズ」は発表されてからまだ1週間にも満たないという事実だ。こうした投稿はわずか6日間ばかりに寄せられているもの。『スプラトゥーン』シリーズ自体の人気を裏付けるものもあるが、二次創作においてこれほどファンイラストが投稿されているのは、キャラクターがすでに受け入れられている証でもある。なぜ「テンタクルズ」はすぐに受け入れられたのだろうか。実際にTwitterでイラストを書いているユーザー複数名に話をうかがった。

ユーザーそれぞれの意見を話してくれたが、共通していた意見としては「『スプラトゥーン2』の期待の期待感がテンタクルズの人気につながっている」というものだ。『スプラトゥーン』といえば日本での人気に注目しがちであるが、海外にも熱狂的なコミュニティが存在しているという。そういった期待感もあり新キャラクターの発表自体が嬉しいという。また「イイダ」の人気の秘訣について聞いてみたところ、かっこよさに魅力があるとの回答を複数もらった。妖艶でありながら大人っぽさを感じさせる容貌が人気の理由のようだ。「ヒメ」については、描きやすい点が好きな理由としてあげられた。もちろん、これらの理由は一部のファンの声であるが、「テンタクルズ」はそのビジュアルに加えて『スプラトゥーン2』への期待感の後押しを受けているというのが、受け入れられている理由のようだ。

*回答に協力してもらったユーザーのひとり、HitsuHere氏のファンアート

フランチャイズが長く愛され続けるためには、しっかりとしたファンベースが確立される必要がある。近年発売された新規タイトルでは『Life Is Strange』や『Overwatch』はこうしたファンベースを築き上げ幅広いユーザーに長く親しまれた。前作もファンに親しまれてきた『スプラトゥーン』は第二作目で、どれほどの飛躍を遂げるのか。ファンコミュニティの視点でも7月21日の発売に目が離せない。