『スプラトゥーン3』公式が不適切なニックネームについて注意喚起。Xランキングやイベマでの“名前抹消”も

 

任天堂は6月16日、『スプラトゥーン』公式Twitterアカウントにて、『スプラトゥーン3』での不適切なニックネーム使用について言及した。不適切なニックネームを使用してゲームをプレイすることで、利用規約によってゲームのプレイが制限される場合があると強調している。

このツイートを受けて、ユーザーから多くの反応が寄せられている。不適切な名前を見たという報告をはじめ、実際に利用停止の措置を受けたという名前を提示する者もあらわれている。

どのような名称が「不適切」にあたるのか、ニンテンドーアカウントの利用規約がひとつの指標となるだろう。利用規約内の禁止事項では「暴力的または差別的な表現」「わいせつまたは性的な表現」などの要素を含むユーザーコンテンツの共有または送信が禁じられている。また、他者に対する誹謗中傷や嫌がらせ行為も、言わずもがな禁じられている。

具体例として任天堂は、Nintendo Switch本体アップデートにて、禁止ワードを含むユーザーのニックネームに関する調整をたびたび実施している。使用禁止対象のワードとして「KKK(白人至上主義団体)」「Slave(奴隷)」「Nazi(ナチス)」や、「coronavirus」「COVID」などが追加されたことがある(関連記事)。さらに今年2月におこなわれたNintendo Switchの本体アップデートにより、禁止ワードを含むニックネームが複数のゲームタイトルで「???」と表示されるように対応されている(関連記事)。差別や中傷などに繋がりうる表現は、『スプラトゥーン3』内でも不適切と判断されると考えてよいだろう。

『スプラトゥーン』公式Twitterアカウントには、そうした「不適切」の判断基準を問うたり、ゲーム内で見かけたとする具体例をあげる投稿が寄せられている。ユーザーから寄せられている名前の中には、直球のわいせつ表現や暴言、差別的な言葉、あるいはそれらをもじったようなニックネームが多く見られる。また、『スプラトゥーン3』において、性器をイメージさせるようなニックネームをつけたことで、同作ネットワークサービスが14日間の利用停止の措置を受けたという報告が確認できる。任天堂もそうした不適切な名前が利用されたり、処罰が起きている現状を鑑み、注意喚起に踏み切ったのだろう。

任天堂が不適切な名前について注意喚起をすることは、今回が初めてではない。2019年に『スプラトゥーン』公式Twitterアカウントが、『スプラトゥーン2』における不適切なニックネームについて言及している。

また、『スプラトゥーン2』でも不適切なニックネームへの対処と見られる事例がある。ツキイチ・リーグマッチの上位4チームを発表する際に、あるチームのみ名前なしでの発表がされたということがあった。なお、該当のチームメンバーの名前には、男性器のマイルドな通称が使用されていたようだ。

今回、『スプラトゥーン3』でも同様に、Xランキングやイベントマッチの上位に入っても、不適切なニックネームが含まれていた場合名前を非表示にして発表されるという対応が明示された。上述の『スプラトゥーン2』のケースでは、チーム全体の名前を巻き込んで消される措置が取られていた。自身が処罰を受けるのみならず、仲間の栄誉に水を差すことにも繋がる可能性があるわけだ。

ニンテンドーアカウントの利用規約によれば、規約違反の処罰としてNintendo Switchなどハード自体が利用停止になる措置を受けることもあるそうだ。規約違反を重ねれば、段階的に厳しくなる措置を受けかねない。ニックネーム決定・変更の際は一度、公序良俗に照らし合わせてみた方がよいだろう。

『スプラトゥーン3』は、Nintendo Switch向けに発売中。




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