パズルを通して科学を学ぶ『Odyssey』Steamで正式リリース。名作『MYST』から影響を受けたアドベンチャーゲーム

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The Young Socraticsは4月20日、サイエンスパズル・アドベンチャーゲーム『Odyssey』をSteamで正式リリースした。価格は1480円だが、27日までは991円で購入可能だ。本作はKickstarterで開発資金を集めることに成功し、今年2月からSteamで早期アクセス販売をおこないアップデートを重ねてきた(関連記事)。

下に掲載したトレイラーを見るとピンとくるかもしれないが、本作はパズルアドベンチャーゲームの名作『MYST』から影響を受けて開発された。ではなぜ“サイエンスパズル”なのかというと、The Young Socraticsはアメリカの義務教育関連企業で、本作を通じてプレイヤーに科学の学びを提供することを目的にしているためだ。しかし退屈な教育ソフトにならないよう注意を払い、ゲームプレイにおいてはそのほかに『The Witness』からの影響も取り入れているという。

本作の舞台はカリブ海に浮かぶWretched諸島だ。プレイヤーは13歳の少女Kaiの救難無線を受信し、この島に急行する。彼女いわく、考古学者である父ら家族とともに島にある遺跡の発掘作業をおこなっていたが、いま海賊の脅威にさらされているという。発掘の目的は秘宝であると思い込んだ海賊は彼女らのボートを破壊して脱出手段を奪い、次に戻ってくるまでに宝を発見しておくよう脅していたのだ。

島に到着したプレイヤーは、Kaiたちを探すためにさまざまなパズルを解くことになる。これは彼女らが海賊を足止めするために設置したバリケードのようなものだ。そしてこのパズルを解くためにはヒラメキではなく、科学の知識が必要になる。といっても学びを提供する本作においては、科学に疎くても問題はない。島のあちこちにKaiが残したメモがあり、それを集めることでパズルを解くために必要な知識を得ることができる。島を探索し、パズルを解き進めていくことで、自然と科学を学ぶことができる仕組みになっているわけだ。

The Young Socraticsは、学習できる科学の分野ごとに分かれた全6章を計画しており、本作では最初の3つの章が収録される。そして後半は続編として別途リリースすることになるという。残念ながら日本語には対応していないので、ゼロから学ぶには難易度が高そうだが、科学に興味がある方はチェックしてみてはいかがだろうか。

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