“『メタルギアソリッド2』のソースコード流出”を受け、コナミがリーカーを訴えたとの報道。まずは「リーカー特定」に向けて徹底追及の構え

『メタルギアソリッド2』のソースコードが流出しているとされる問題について、コナミデジタルエンタテインメントが米国にて訴訟を起こしていることが報じられた。

Googleでお気に入り登録

メタルギアソリッド2』(以下、MGS2)のソースコードが流出しているとされる問題について、コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)が米国にて訴訟を起こしていることが報じられた。米メディアAftermathが報じている。

2026年4月30日、米掲示板の4chanにて、匿名の人物によって『MGS2』のソースコードと主張されるファイルが公開された。当該ファイルには『MGS2』のソースファイルのほかにアセットやビルドデータ、ゲームデモ、オリジナルのE3トレイラーといったデータまであり、未公開の資料も含まれていたと伝えられている(Kotaku)。

流出ファイルには、2001年のPS2版から2012年のVita版に至るまで複数のバージョンのソースファイルやビルドデータが含まれており、リーカーはVita向けのHD移植作『メタルギア ソリッド HD エディション』の開発を担当したArmature Studio経由からデータを得たと主張していた。なお、同スタジオは2022年にMetaに買収された後、2026年初頭に閉鎖されている。『MGS2』といえば発売直前にアメリカ同時多発テロ事件を受けて急遽内容を変更したという背景もあり、同作の未公開データが含まれるとみられるソースファイルのリークは波紋を広げていた。

こうした流出事件を受けて、コナミが情報漏洩者を特定するためカリフォルニア州の裁判所に提訴していたことが今回明らかになった。訴訟は情報漏洩者を相手取って6月2日に提起されており、同社はリークファイルが公開されたウェブサイトに対して、ファイルの削除ならびに漏洩者の情報を提供するよう求めている。

Aftermathが入手した訴状のなかには、4chanならびにPixeldrainとBuzzheavierという2つのファイルホスティングサイトの名前が挙げられている。ただし被告人には、複数の身元不明人を意味する「Does」が記されており、コナミは今回の訴訟を通じて情報漏洩者が特定できた時点で実名に修正するとしている。

訴状によると、流出を把握したコナミはすぐさま調査を開始し、流出したファイルに同社のソースコードや未公開の資料が含まれていることを確認したという。コナミは弁護士を通じて5月13日に、ファイルホスティングサイトならびに4chanに対して、侵害に関する通知と要求書を送付。コナミの権利を侵害するコンテンツやそれらをホスト・配布・誘導するリンクや投稿の削除、ならびにアクセスの遮断を要求した。くわえて、これ以上同社の権利が侵害されないよう、コナミのコンテンツを拡散・アップロードした人物の特定に役立つデータを保持するよう求めていた。

こうした取り組みによって当該リンクやファイルを削除させることには成功したものの、すでに重大な被害が発生しているとコナミは説明。リーク源を突き止め、これ以上の公開が行われないようにすることが急務であるとしている。ところが、これらのウェブサイトはリンクの削除には応じたものの、情報漏洩者の身元に関する情報は提供していないという。そのため、コナミはまずこれらのウェブサイトに情報を提供させるよう裁判所に求めている。

ただしAftermathの報道によれば、2つのファイルホスティングサイトに対する召喚状の送達許可を求めた申請は裁判官によって却下されたという。実住所などの連絡先情報を探すといった必要な努力(デューディリジェンス)を尽くしたことを示す証拠を提供できていないことが却下の理由とされている。ただし権利は留保されており、コナミが希望すれば再度申請が可能だという。

昨今は各ゲーム会社で情報漏洩に対する法的措置を講じる例もみられる。昨年12月には『崩壊:スターレイル』のリーク者に1万6500ドル(約260万円)の支払いが命じられているほか(関連記事)、昨年4月には任天堂がDiscord社に対してリーク者の個人情報開示を求めるDMCA召喚状を請求している(関連記事)。

情報漏洩によってゲーム開発や発表のスケジュールに支障をきたすケースもあり、たとえば2023年には『Grand Theft Auto VI』の第1弾トレイラーがリークされたとして、前倒しで映像が公開されていた(関連記事)。対して今回の事例は過去作品に関するリークながら、ソースコードなどさまざまな情報が流出したとみられる深刻なケースだろう。ゲーム業界では新旧作品を問わず情報リークのリスクがあるとみられ、リーカーに苦慮しつつも各社が厳格な姿勢を見せている。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Googleでお気に入り登録
Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

記事本文: 136