ファミコン時代の良さを詰め込んだ2Dオープンワールドゲーム『A.N.N.E.』

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東京ゲームショウ2016のインディーゲームブースにてプレイアブルデモが公開された『A.N.N.E.』。公式ストアで販売されている『A.N.N.E.』ロゴ入りのコントローラーを見ていただくとわかるとおり、本作は開発者であるMo氏が幼少期にたくさん遊んだというファミコン、スーパーファミコン時代のゲームを、当時感じていた「これとあれが一緒のゲームだったら……」という思いを改良し、そして詰め込んだ作品なのだ。

本作『A.N.N.E.』は、Mo氏が「2Dオープンワールド」と称しているとおり、狭いダンジョンでは主人公ロボットNumber2sとなって進めていくジャンプアクションと、 開けた場所では船に乗ってプレイするシューティングの二つのパートを切り替えてプレイしていく。

この切り替えは基本的にどこでも可能なので、プレイヤーの戦術が生きる仕組みといえるだろう。また、アクションとシューティングが基本的な要素となるが、Mo氏は「一つのゲームジャンルに固定されることのない、さまざまなジャンルの良いところを集めたかった」と話しており、実際にゲーム中ではNumber2sがレベルアップしたり、船の部品をアップグレートしたりするようなRPG的な面や、ダンジョン内での謎解きパズルといったものが見られる。Mo氏は「まだまだ入れたい要素がたくさんある」とのことで、アクションとシューティングしか触れられなかった今回のデモ以上のものを目指して、引き続き制作していくという。

自分の理想のゲームを目指すというMo氏と試遊台の様子。
自分の理想のゲームを目指すというMo氏と試遊台の様子。

今回のデモではオリジナルのコントローラーを使用してのプレイとなったが、PC版ではキーボードの操作ももちろん可能である。しかし、Mo氏は「ぜひファミコン時代の良さを知ってほしい」とのことで、公式サイトで販売中のコントローラーを推奨している。ボタンも少なくシンプルに操作できるという点で、筆者もこれを推したい。プレイ画面に関してはドットで描かれたNumber2sや船、敵のキャラの素朴な可愛さにまず惹かれ、敵機を破壊した際の塵などの細かく丁寧な描写が『A.N.N.E.』の世界へと深く引き込んでいく。もともとMo氏は大手のゲーム会社でアートディレクターをやっていたこともあり、そういった点では2Dでも全く見劣りのしない作りとなっている。

『A.N.N.E.』は現在PC・PS4・WiiUへの発売を目指しており、日程については2017年夏ごろを予定しているという。どこかレトロで懐かしさもありながら、自由度も高いこの作品。日本語へのローカライズはまだ時間がかかるとのことだが、英語も比較的簡単なものとなっているので体験版が発表された折にはぜひプレイしてほしい。

[取材・写真撮影: Natsumi Oshima]

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オールジャンルで国内外問わず気に入ったものなら何でもプレイするスタイル。FPSとホラーはあまりやってないので近々手を出したい。