Steamユーザーのグラボ、VRAM「16GB」が8GBを追い抜き1位に躍り出る。“グラボ値上がり兆候”もあってか

「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: July 2026」にて、ユーザーのVRAM容量の状況に変化があり、16GBのシェアが1位となったようだ。

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ゲーム販売プラットフォームSteamを運営するValveは8月2日、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: July 2026」を公開した。調査結果からはSteamユーザーのVRAM容量の状況について、大きな変化が見られた。

Valveは「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」として、月ごとにSteamユーザーが使用するゲーム環境に関するデータを集計している。調査への参加は任意かつ匿名となっており、同意したユーザーを対象にデータが集計されている。調査内容としてはOSのほかにも、システムに搭載されているメモリやストレージの容量、CPUやGPU、モニターの解像度、設定言語など多岐にわたる。

今月分の調査では、VRAM(ビデオメモリ)のシェアに大きな変化が生じた。6月度調査では、1位が8GBで25.64%、2位が16GBで24.5%となっていた。ところが7月のVRAMの容量シェア1位は、全体の25.90%を占める16GBとなった。2位は8GBで、割合としては25.32%。16GBが一気に首位に躍り出たかたちだ。16GBのVRAMを備えたGPUといえば、たとえばNVIDIA製品だとGeForce RTX 5060 TiやGeForce RTX 5070 Tiなど、ミドルクラス~ミドルハイクラスのモデルが該当するだろう。

近年では、特にAIデータセンター向けのメモリの需要急騰による、世界的なメモリ不足が深刻だ。さらに直近ではGPUの値上がりも見受けられ、日本国内では「GeForce RTX 50シリーズ」のGPUが数日間で数万円の値上がり幅を記録するといった一幕も見られた(関連記事)。またメモリ不足を受けてか、AMDが先日発表した「Radeon RX 9050」には、OEMパートナー向け限定としつつも、4年ぶりに「4GBモデル」も登場していた(関連記事)。

一方で、ゲーム側が要求するマシンスペックも上昇傾向にある。昨今では特に大型タイトルにおいて、推奨スペックとして16GB以上のVRAMを備えたGPUが提示されていることも珍しくはない。

またたとえば7月21日にはMojang Studiosが『Minecraft(マインクラフト)』Java版のシステム要件を更新し、話題となった(関連記事)。例えば推奨スペックとしては、メモリでは過去推奨スペックが4GBだったところ、16GBまで引き上げ。GPUについても、VRAMが1GB/2GBであるGeForce GTX 740となっていたが、引き上げによってGeForce RTX 2060へと更新。同製品のVRAMは6GB/12GBがあり、長らくシステム要件が更新されていなかった同作でも、推奨スペックにおけるVRAMの容量を現代向けに引き上げられたことがうかがえる。

ちなみに直近の未発売の新作だと『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』や『The Blood of Dawnwalker』『CONTROL Resonant』など、最新タイトルであっても、VRAMが8GBのGPUでも推奨スペックの範囲内にある作品も見受けられる。ただ、幅広い大型のタイトルを、余裕をもって美麗なグラフィックで楽しみたいというプレイヤーは少なくないのだろう。各社がメモリ逼迫について当面は継続する見解を示しており、またGPUにも値上げの兆候が見受けられる状況下で、VRAM16GBのいわゆるミドルクラス以上のGPUに“乗り換えた”ユーザーが一定数いる可能性が、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」の数値から垣間見える。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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