『ホグワーツ・レガシー』PS独占クエストの苦しみ。『ワイルドハーツ』に感じる気持ちよさとイライラ。『Sons Of The Forest』は荒削り楽しい。今週のゲーミング

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Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。377回目です。寒くなったり暖かくなったり。



柴犬が導く現代版『レミングス』


今週は『HUMANITY』の体験版をプレイ。群衆をステージのゴールまで導くアクションパズルゲームです。群衆はスタート地点にある扉から絶え間なく現れ、勝手に真っ直ぐ歩いていく。そのままではステージから落下してしまうため、方向転換やジャンプなどの指示を任意の場所に配置して、ゴールへと辿り着けるようにするというのが基本な内容。ステージにはさまざまなギミックが配置され、またアイテム収集的な要素もあり、どこでどういった指示を与えるべきなのか試行錯誤するのが楽しい。

こうしたゲームプレイは『レミングス』を彷彿とさせる。本作では、やがてライバルとなる群衆が現れ、物語も進展していくとのこと。なお、人が次々に落下していく様子はちょっと怖さもあるけど、ステージ外に落ちても別に死ぬわけではなく、また扉にループするという設定だとか。とはいえ、ひとりひとりの動きの妙なリアルさにより、どうも罪悪感を感じて焦ってしまう。
by. Taijiro Yamanaka


気持ちよさとイライラと


今週は『ワイルドハーツ』を遊んでいました。本作はコーエーテクモゲームスのスタジオω-Forceが手がけるハンティングアクションゲームです。個人的に気に入っているところは、抜刀状態ではスタミナ消費なしで自動ダッシュになる点。これのお陰で、ハンティングアクションゲームにありがちな納刀して様子見しながら攻撃の隙を探る場面が少ないです。前のめりに攻撃しながら、さまざまな「からくり」を用いて回避・防御、あるいは追撃のタイミングを探るシステムが魅力的ですね。敵の攻撃を受けなければ基本的には抜刀状態で追い立てて攻撃し続けられるラッシュ感も心地いいです。ちなみに筆者は現在、デフォルト武器でもあるからくり刀を使用中。解放時にさらにラッシュ感が増す使い心地に病みつきになっております。

一方で本作、カメラ回りがかなり荒削りです。壁際ではキャラや敵が画面を覆いつくし、状況がまったく分からないこともしばしば。くわえて、敵の派手な攻撃エフェクトや、破壊されてフェードアウトするまでの巨大オブジェクトも厄介です。さらにターゲットカメラの動きが少しもっさりしているのも気になるところ。またステージが起伏に富んでいるため、敵やら草木やらがターゲットカメラと被ってしまうことも。カメラ距離や高さなどの設定項目も見当たらず。戦闘が面白いだけに、PC版のパフォーマンス改善も含めて今後のアップデートに期待しています。
by. Hideaki Fujiwara


弥次喜多 Of The Forest


今週は早期アクセス配信が開始された『Sons Of The Forest』を遊んでいました。本作は前作に引き続き、孤島でのオープンワールドサバイバルホラーゲーム。食人族や怪物がはびこる島で物資をかき集め、拠点を築き、恐ろしい状況に直面していく……かと思いきや、なんだか前作よりかなり恐怖やシビアさは薄めの印象。

本作で前作から変わったところといえば、拠点を立てないと実施できないセーブ・睡眠がめちゃくちゃ手軽に。冒頭で拾う銀色のタープが携帯テントの役割するため、地面にパッと広げて棒をひっかけるだけで完成。敵に囲まれていても、周りや手持ちに資材が少なくても、どこでもセーブ・睡眠できちゃいます。また、こうなるともうタープを立てる手間も惜しく「メニューでセーブ・睡眠でいいのでは」との疑問も。

そして、新たに追加されたコンパニオンシステムも旅の恐怖を緩和。冒頭から仲間になり付き従ってくれるキャラが、AIの関係かなかなかポンコツです。火おこしを命令したらそのまま焚き火に飛び込んだりと、奇行が頻発。また、本作では拠点を構えるよりは広大なマップをやたら走り回ることになるため、各ロケーションですったもんだを引き起こす弥次喜多道中のよう。とはいえ、それはそれで面白い。荒削りではありますが、前作のようにじっくり磨き上げられていくことでしょう。
by. Seiji Narita


というか、後から独占クエストって知った


『ホグワーツ・レガシー』をクリアしていました。すごーく面白かったのですが、後半のクエストでかなり気になったクエストがありました。PS独占クエストです。本作のPS5版には独占クエストがあり、僕はPS5でプレイしているのでアクセスできました。気になったのはクエストの中身です。「勝手なビジネス」というこのクエストなのですが……めちゃくちゃ苦痛でした。内容としては、ホグズミートにいわくつきのお店があり、その店を買い取る過程で謎の場所に迷い込む、といったもの。暗くて入り組んでいて仕掛けだらけ。いわゆるお化け屋敷みたいな構成です。このクエスト、とにかく長くて複雑。あと怖い。

自分は『ホグワーツ・レガシー』では、開放的な世界を、ゆるくめぐってストレスフリーに楽しんでいます。「勝手なビジネス」はその真逆。閉じ込めて、混乱させて、圧迫させる。ストレスのバーゲンセールみたいな内容。自分はホラー苦手なのもありますが、ものすごい苦痛でした。ただ、めちゃくちゃ作り込まれたクエストだというのはわかります。構造の入り組みや変化はすごく、ほかのクエストとは比じゃないリッチなつくり。すごくよくできてはいる。体験として面白くはある。あえてストレスフリーな本編の設計とは逆の思想を取り入れることで、捻りを入れる意思もわかるのですが……。ずっと早く終われと思ってました。長いクエストで怖いよと予告してくれたら気持ちは違ったかも。みなさんはどう感じたのでしょうか。
by. Ayuo Kawase

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