メモリ256GB、7枚のR9 Nanoと8機の1TB SSD搭載。7つのPCゲームが同時に動作するお値段3万ドル相当のモンスターマシンが開発される

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PCハードウェア系のYouTubeチャンネル「LinusTechTips」は、3万ドル相当のパーツと周辺機器で組み上げたというモンスターマシンの組み立て映像を公開した。映像「7 Gamers, 1 CPU – Ultimate Virtualized Gaming Build Log」にて披露されたマシンは、独立した7つのゲーミングシステムが1つのタワー内にて動作するという。同チャンネルでは過去に1万ドルのマシンや2つのゲーミングシステムが動作するタワーなどが公開されてきたが、今回はさらに規格外の代物だ。

マシンは369mm×483mm×476mmの巨大ケース「Mercury S8」をベースに、デュアルCPU搭載に対応したワークステーション用マザーボード「Z10PE-D8 WS(約85万円)」を搭載。40万円前後の14コアCPU「Intel Xeon Processor E5-2697 v3」を2基積んでおり、これらだけで200万円近くに達している。さらにFijiコアを採用したハイエンドGPU「Radeon R9 Nano(約10万円)」を7枚、1TBのSSDを8基、1600Wの電源供給が可能な「EVGA T2 1600W」を組み合わせている。メモリはKingstonの「32GB DDR4 ECC RAM」を8基積んでおり、合計メモリ数は256GBにも及ぶ。もちろん水冷パーツがマシン内に張り巡らされており、冷却も完璧だ。

なおそれぞれのパーツは各メーカーから提供されたほか、Kingston社は今回のプロジェクトに強い協力関係を示したという。また7つのゲーミングシステムを作動させるために、マシンにはLimeTech社の「unRAID Server Pro Software」がインストールされており、CPUパワーやメモリ容量はそれぞれ7つのシステムへと分割されているそうだ。

結果として、今回のマシン上では解像度1440pかつウルトラ設定の『Crysis 3』が60から100fpsで動作、同時に「Unigine」のベンチマークソフト6つがスムーズに動いている。過去には同じくLimeTech社の「unRAID Server Pro Software」を使用し2つのゲーミングシステムが同時に動作するマシンが公開されていたが、おそらく今回のマシンでも7つのゲームシステム上にて別々のゲームを同時にプレイすることが可能なのだろう。もしあなたが3万ドルを出す勇気があるのなら、LANパーティーなどでちょっとした人気者になれるかもしれない。

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初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。