『It Takes Two』開発元の新作『スプリット・フィクション』、「今年最高メタスコア」に輝く。すでに大作並ぶランキングで、前評判からトップ獲得

Electronic Artsは、Hazelight Studiosが手がける『スプリット・フィクション（Split Fiction）』を3月7日に発売する。対応プラットフォームはPC（Steam/Epic Gamesストア/EA app）/PS5/Xbox Series X|S。メタスコアは91を記録し、すでに注目作が多数発売された2025年において、最高評価となっている。

『スプリット・フィクション』はローカル・オンラインでの協力2人プレイ専用アクションゲームだ。主人公はライターであるミオとゾーイ。それぞれSFとファンタジーを得意としている2人は、自分たちが作りだした物語の世界に閉じ込められてしまう。この世界から脱出するためにSFとファンタジーの世界を行き来しつつ、もともと仲がいいわけではなかったミオとゾーイの友情の物語が紡がれていく。

また、本作はクロスプラットフォームでのフレンドパスに対応。一人のプレイヤーが製品版を購入してフレンドに招待を送ると、もう一人のプレイヤーは製品版を所有してなくてもプレイ可能だ（関連記事）。

本作を手がけるHazelight Studiosは、同じく協力2人プレイ専用アクションゲーム『It Takes Two』の開発元として知られている。前作は、The Game Awards 2021にてGame of the Yearなど複数の部門を受賞し、Steamユーザーレビューでは約17万件のうち95％が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。売上としても2000万本を突破している。『スプリット・フィクション』は同スタジオの待望の新作として注目されていたわけだ。

そんな本作のメディアレビューが解禁され、レビュー集積型サイトMetacriticのメタスコアで91を記録している。レビューでは、「Hazelightによる、同スタジオ最大規模かつもっとも想像力に富んだゲーム」「すべてのステージで新たなメカニズムが導入されるダイナミックなゲームプレイ」「協力プレイだからこそ描けるストーリーテリング」などと、『It Takes Two』でも高く評価された、相手のことを考えたり、ギミックを解きつつ攻略を進めていくゲームデザインやストーリーについて、高い評価が寄せられている。また「多彩で驚異的なグラフィック」と進化したグラフィックを評価するものや、「現代で最高のゲームの一つ」と、絶賛と言っても差し支えないレビューが多数寄せられている。なおメタスコアはレビュー数の多い機種のものがトップに表示される仕組みとなっており、91はPS5版におけるものだ。PC/Xbox版はいずれも92を記録している。ちなみに、前作『It Takes Two』のメタスコアは88であった。

ちなみに2025年はすでにいくつも注目作が発売され、いずれも高評価を獲得している。たとえば、2月28日に発売されたばかりの『モンスターハンターワイルズ』は90、『キングダムカム・デリバランス2』は88だ。そのほか注目作としては、『真・三國無双 ORIGINS』、『龍が如く8外伝』、『Civilization VII』、『Avowed』などが挙げられるだろう。『スプリット・フィクション』のメタスコア91という記録は、そんな並みいるタイトルを抑えて、現時点で2025年の最高のメタスコアを記録したかたちだ。レビュー解禁されたばかりの発売前タイトルながら、すでに大好評の様相を呈している。

一方でメタスコアについては、ゲームの面白さが純粋に評価されるのではなく、バグや最適化不足・バランス調整不足などがあまり見られない、「粗が少ない」ゲームが評価されやすいという議論もある（関連記事）。また、メディアレビューといえど、評価基準はプレイしたライターによってまちまちであり、メタスコアはゲームの評価における一つの目安に過ぎないことには留意すべきだろう。とはいえ、話題作がすでにいくつも登場している2025年において、本作が今年最高評価を獲得したことは注目に値するだろう。正式に発売された後の、ユーザーからの評価にも注目されるところだ。

『スプリット・フィクション』は、PC（Steam/Epic Gamesストア/EA app）/PS5/Xbox Series X|S向けに3月7日配信予定だ。