【UPDATE】小島秀夫氏、コナミから退社。新規スタジオ「コジマプロダクション」設立しPS4向けタイトル開発へ

 

【UPDATE 2015/12/16 15:15】小島秀夫氏は、新規スタジオ「コジマプロダクション」を設立し、SCEとPS4向けの独占タイトルを開発していると明らかにした。SCEが公開した映像では、同社CEOのアンドリュー・ハウス氏と小島氏がともに登場し、PS4向け独占タイトルを開発していくことが伝えられている。現時点でジャンルなどは未定だが、小島氏いわく「大きなフランチャイズとなる斬新なゲームを作りたい」とのこと。Twitter上では新たな門出の始まりをファンらに伝え、”生涯現役”を宣言している。

なお海外メディアIGNが独占インタビューを現地時間の明日午後3時にも掲載するとのことだ。


 

コナミは、ゲームデザイナー小島秀夫氏が同社から退社したことを明らかにした。AUTOMATONの問い合わせに対しコナミの広報担当が返答した。小島氏は1986年から約30年間にわたりコナミへ貢献してきた同社を代表する開発者の1人だが、小島氏の退社について広報からなにかをアナウンスする予定は現時点で無いという。『METAL GEAR SOLID』や『スナッチャー』など人気作を生み出してきた小島氏が、対外的な見送りも無いまま古巣から姿を消すことになる。

今回のニュースは今日の早朝2時ごろに日本経済新聞にて初報が伝えられており、その報道は小島氏が15日付けでコナミを退社しているという内容だった。また同紙は小島氏が退社後に新会社を設立してゲーム制作を続ける予定であり、最新作についてSCEと最終交渉しているとも続けていた。同紙によれば、小島氏の新作はPlayStation向けに優先販売されるという。

AUTOMATONの問い合わせに対しコナミの広報担当社は、小島氏が12月15日付けで契約期間が終了したしたことは事実であると返答。一方で、小島氏の退社の理由や今後の進路など、そのほかの詳細は伝えないとした。コナミからプレスリリース等で小島氏の退社を伝えるのかと聞いたところ、担当者は「本件につきまして、広報からのアナウンスは予定しておりません」とコメントしている。

小島氏は1986年にコナミに入社し、約30年間にわたり『スナッチャー』や『ポリスノーツ』、『METAL GEAR SOLID』や『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E.』などの人気作を多数手がけてきた人物だ。ここ数年はゲームエンジン「FOX Engine」と『METAL GEAR SOLID V』の開発に注力してきたが、2015年に上月拓也氏が代表取締役社長に就任すると、自身が率いてきた小島プロダクションが解散、本部へと吸収され、さらに小島氏自身も執行役員の座を降ろされていた。小島氏らがコナミ社内で「幽閉状態」にあるとの報道が国内外で報じられるなか、今年10月には海外メディア「The New Yorker」が小島氏が退社したとのニュースを報道。また今月のゲームイベント「The Game Awards」では、同社の法務部が小島氏の登壇を許さなかったと司会役が暴露し、ゲーム業界とユーザーからコナミへ向けたバッシングが続いていた

退社が事実ではあるものの、小島氏の今後については依然として不透明な状況だ。新作タイトルを開発するのであれば、複数の大手パブリッシャーが興味を示すことになるだろうし、Kickstarter等で開発資金を十分に集めることも可能だろう。今後の小島氏の進路について注目が集まる。