PS4のとあるサバイバルゲームで“何もせずプラチナトロフィー即取得”バグが報告され注目集める。他人のトロフィーにただ乗り

 

Stranded Deep(ストランデッド ディープ)』海外PS4版にて、ある不具合がPSNProfilesの本作フォーラム上で報告されている。オンラインマルチプレイ時にプラチナトロフィーなどがすぐさま開放されてしまう不具合だといい、同フォーラム内で注目を集めている。海外メディアPlayStation LifeStyleが伝えている。


『Stranded Deep』は、漂流した大海原からの脱出を目指す、無人島サバイバルゲームだ。プレイヤーは飛行機の墜落事故に遭ってしまい、無人の島に流れ着く。頼れるのは島の天然資源と自身のサバイバルスキルのみ。食糧や水についてはすべて現地調達だ。水分はヤシの実などから補給可能。空腹はカニやイノシシなどの野生動物を狩って食べることで満たしていく。ただし、生で食べると身体に支障をきたすことも。常に命の危険と隣り合わせのサバイバルを続け、人間界への帰還を目指すのだ。

今回、本作海外PS4版にて「プラチナトロフィーなどをすぐさま取得できる」現象が発生していると報告されている。報告されている不具合では、オンラインマルチプレイで遊んだ場合にサーバー内のほかのプレイヤーがもつトロフィーが、なぜか一緒に遊ぶだけでアンロックされるという。PSNProfilesの本作フォーラム上で報告されている。

同フォーラムでは、オンラインマルチプレイにてほかのプレイヤー由来と見られる複数のトロフィーを獲得したという報告のほか、プラチナトロフィーを含むすべてのトロフィーを獲得したという報告も投じられている。本作のプラチナトロフィー「Stay Alive!」は通常であれば、条件としてほかのすべてのトロフィーの獲得が必要となる。今回の不具合は、ゲームデータの改ざんなどの不正をせずとも、“手間”をかけずにプラチナトロフィーが獲得できてしまう点がフォーラム内のユーザーから注目されている様子だ。


ちなみに報告によると、不具合で開放されるトロフィーはマルチプレイに居合わせたほかのプレイヤーの獲得状況に依存すると見られる。プレイ時間が長いプレイヤーのサーバーに参加すれば、それだけプラチナトロフィーを獲得できる可能性も高まるようだ。

Wayback Machineで確認すると、日本時間7月11日5時時点のPSNProfiles内の本作所有者は7万6004人で、うちプラチナトロフィー獲得者は2442人。約6時間後となる本稿執筆時点では所有者が9万2768人、プラチナトロフィー獲得者が3350人に増加している。母数も増えているとはいえ、PSNProfiles内のプラチナトロフィー獲得者数が短期間で約900人以上増加しているのは注目すべきだろう。フォーラムでの報告を受け、本作の新規プレイヤーが増え、プラチナトロフィー獲得者も増加しているのかもしれない。

『Stranded Deep』コンソール版に向けては、現地時間5月30日に不具合修正が中心のアップデート「Update 2116」が配信された。一方でそれ以降アップデートはおこなわれておらず、同アップデートにて今回の不具合が発生したとすれば、1か月以上にわたって今回の不具合は存在していた可能性がある。このたびPSNProfilesの本作フォーラム上で報告され、注目を集めたかたちだ。


なお本作は2022年8月に正式リリース(関連記事)。以降PC/コンソール共に不具合修正中心のアップデートがおこなわれてきた。今回の不具合もいずれ修正がおこなわれるかもしれない。いずれにせよ、コンテンツアップデートなどではなく「プラチナトロフィーが獲得しやすくなる不具合」によって一部ユーザー間で作品が再注目された珍しい事例といえるだろう。トロフィー集めの手間を省ける一方で、自分の手でコンプリートしたいユーザーからすると迷惑な現象といえそうだ。

『Stranded Deep(ストランデッド ディープ)』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS4および海外Xbox One向けに発売中だ。なお国内PS4版向けには「Update 2116」が配信されておらず、今回の不具合も発生していないことが報告されている。