自作ピンボールが作れるDIYダンボール製作キット「Pinbox 3000」米国で予約受付開始

 

残念ながら発送先は米国に限定されているが、DIY精神にあふれる自作ピンボール製作キット「Pinbox 3000」の予約受付が開始された。「Pinbox 3000」今年9月にKickstarterでのクラウドファンディングを実施し、その後1か月で目標資金額を達成している。この熱いアーケード愛を感じるアイデアを生み出したのは、米国バーモンド州の2人組クリエイターCardboard Teck Instantute。リサイクルされたダンボールを利用し、フィラデルフィア州の工場で生産される「メイド・イン・アメリカ」のプロジェクトとなっている。

ピンボールのフィールド構成はユーザ自らがカスタマイズ可能で、3000通り以上の可能性を秘めている、という思いから「Pinbox 3000」と名付けられた。組み立てには道具を必要とせず、説明書もあるので45分から90分で出来上がるとのこと。どのようなフィールドをつくり出すかはユーザの創造力に委ねられている。また、ダンボール製なので、いつでもフィールド構成を組み替えることができる。今後はオンライン上で配布される無料テンプレートや説明動画のほか、3Dプリンターで作ることができる追加フィールドの提供を予定している。

フィールドの可能性は無限大
フィールドの可能性は無限大

1キット40ドルにて予約受付中で、組み立てに失敗してもやり直せるよう2つのフィールド用ボードがついてくる。フィールドのサイズは11インチ x 17インチ。そのほかには組立説明書、釘、フック、鉛筆、鋲30個、プランジャー(発射口)用の輪ゴム12個、ビー玉3個が付属している。2キットつきの「Pinbox 3000 Battlemode」は、台を縦につなげることで対戦プレイが可能となっている。

2キットつきの「Pinbox 3000 Battlemode」。熱い打ち合いが楽しめそうだ
2キットつきの「Pinbox 3000 Battlemode」。熱い打ち合いが楽しめそうだ

「Pinbox 3000」はユニークなアイデアの産物であるだけでなく、ダンボールが持つ可能性を広めるためのプロジェクトでもある。Cardboard Teck InstantuteのBen t. Matchstick氏は過去に学生向けの課外プログラムや夏合宿、子供向けのイベントを主催しており、「Pinbox 3000」も子供たちの教育に活かせるようワークショップを開催してきた。現在はIndiegogoで予約を受け付けているが、生産を開始する11月に入ればオンラインストアをオープンする。発送は11月21日に開始する予定だ。発送先が米国限定なのが惜しい。パーツの一部は3Dプリンター用にテンプレートが提供されるため、土台の部分をなんとか自作すれば日本でも「Pinbox 3000」風の自作ピンボールを楽しめるだろう。