あなたは平衡感覚を維持することができるか、360度どこでも走れる時速700km/hの戦闘レーシングゲーム『GRIP』がSteamで配信開始

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インディーデベロッパーCaged Elementは、コンバットレーシングゲーム『GRIP』の配信をSteamで開始した。Steam早期アクセスを通じて販売されており、現時点の価格は1580円。2016年の終わりには完成版がリリースされる予定で、新たな車種やコースの追加などは2017年まで継続することが検討されているようだ。

死と隣合わせの超高速・違法レースで栄光を掴め

『GRIP』は、1999年にPC/PS1向けにリリースされた『Rollcage』というタイトルのデザインを受け継いだ車同士で”戦う”超高速レーシングゲーム。プレイヤーは政府の監視の目を逃れ遠方の惑星で開催されている違法レースに参加し、装甲や武器で改造された高速戦闘車両をぶっ飛ばして勝利の栄光を掴むことを目指す。なおタイトルにもある「GRIP」とは、この違法レースを放送している海賊テレビチャンネルのこと。

ゲーム内では、プレイヤーは自身でチューンナップした戦闘車両にてレースに挑戦し、とにかく1位でゴールすることを目指す。ガトリングガンやミサイル、あるいは地雷やEMPなど様々な種類の武器があり、これらで敵の車両を攻撃したり、柱などのオブジェクトを破壊して他車両の走行を妨害したりすることができる。荒くれ者たちが挑む違法レース、1位になるのに手段は問わないというわけだ。

また本作には、コースの床だけでなくトンネルの壁や天井などを360度どこでも走り回れるという特徴がある。物理演算上で駆動している車両は、たとえ吹っ飛んだりひっくり返っても走行し続けることが可能である。『GRIP』をプレイするプレイヤーは、自身の平衡感覚が極限まで試されることになるだろう。

なお『GRIP』は昨年8月には65万7000ドルの獲得を目指すKickstarterキャンペーンを始動したものの失敗していたが、その後も開発が続けられ今回無事リリースにいたった。ただ現時点では早期アクセスということもあり、マルチプレイヤーモードの搭載や車両の物理演算の完成にはいたっておらず、コンテンツもまだまだ少ない状況だ。シングルプレイヤーおよび画面分割での対戦は可能なので、購入を検討している場合はその辺りを考慮しておきたい。

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初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。