退廃近未来リズムアクション『Antro』発表。ノリノリの音楽と共に地下都市をかけめぐり、悪徳政府を打倒
パブリッシャーのSelecta Playは7月4日、パズルアクションゲーム『Antro』を発表した。リリースは2025年を予定している。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox。Steamストアページ上では現在本作のデモ版が配布されており、ゲームの序盤を体験することができる。
『Antro』は横スクロール視点で展開する、2.5Dで描かれるアクションパズルゲームだ。舞台となるのはバルセロナの旧市街の地下に広がる、巨大な地下都市 ANTRO。大崩壊後により地上が崩壊し、人類は地下での生活を余儀なくされている世界となっている。政府は全体主義体制となり、過剰生産と「ラ・クプラ(La Cúpula)」と呼ばれる大企業に権力を委ねている。
本作においては、住民の格差が広がる中、言論の自由は政府により検閲され、芸術と音楽も禁止されているという退廃的な近未来を描いている。地下都市では反乱のきざしがおこりつつある。その中でプレイヤーはニヒリストで孤独な配達人Nittchとなり、受取人が不明の荷物を配達することに。そしてついでに、「ラ・クプラ」の全体主義政府を打倒することになるようだ。
ゲームプレイにおいては、ステージに配置されたパズルを解いたり、ジャンプ、スライディング、近接攻撃といったパルクールアクションが可能。荷物の配達に走る主人公の前にはANTROを支配する政府が立ちはだかる。さまざまなアクションでその障害を乗り越えながら、広大な地下都市を走り回っていくのだ。また本作はゲーム内でBGMとしてかかる楽曲についてもさまざまなものが用意されているとのことで、そのジャンルはヒップホップ、ドリル、R&B、エレクトロニックミュージックなど多岐にわたる。
また本作の主人公NittchはANTROを支配する全体主義政府に追われる立場となっている。ストーリー上で追手から逃げるシーンでは、ボーカル付きの音楽がかかり、リズムにのりながら全速力で走るパートが挿入される。キャラクターとステージ、そして背景で描かれるストーリーの両方が音楽と同期して動き、プレイヤーは音楽をヒントにしながらリズムに合わせてジャンプやスライディング、近接攻撃をすることでステージを爽快に駆け抜けることが可能だ。
本作の開発を手がけるのはスペイン・バルセロナに拠点を置くGatera Studio。本スタジオは2020年のパンデミックの最中、音楽とプラットフォーマージャンルのゲームに夢中な数人の「クレイジーな奴ら」がDiscord上で集まり、ビデオゲームで都市文化を表現するという共通の目標を見つけたところから始まったという。『Antro』は同スタジオにとってのデビュー作になるとのこと。現在はさまざまな分野の専門家がチームを組み、本作のリリースに向けて開発を進めているようだ。
『Antro』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xboxで発売予定。リリースは2025年を予定している。本稿執筆時点でSteamストアページ上ではデモ版が配布されている。