AI製ゲーム激増のPCゲーム公開サイトitch.ioにて「AIフィルター」実装。AI使用の「ある/なし」以外に、“どこで使ったか”もフィルタリング

itch.ioは11月3日、ゲームの検索における、AIフィルタリング機能を実装した。AIの使用有無のほか、グラフィックやコード、ツール使用などの「用途」でもフィルタリングできるようになっている。

itch.ioは11月3日、検索結果表示ページに対し生成AIに関するフィルタリング機能を実装したと発表した。「AI不使用」だけでなく、ゲーム制作のどこにAIを使ったかで検索が可能となっている。

itch.ioは、主にPC向けのゲーム等の配信プラットフォームだ。アカウント登録のみでクリエイターの作品を掲載するダッシュボードページが作成可能で、無料でゲームや開発用アセット等を投稿できる。新規販売者が有料ゲームを配信する場合には検索・一覧への掲載にあたって審査が必要になるものの、基本的には投稿に審査は不要。公開時には登録料なども発生しない。無料やName your own price(好きな値段を入力)形式で配信されているゲームが多いほか、ユーザーの反応を確かめるための体験版や、実験的な作品の投稿も多い配信プラットフォームとなっている。

In order to better control what you see, we're adding Generative AI disclosure filtering to few more places on the site where it was critically lacking, including our search results page

— itch.io (@itch.io) 2026-11-03T04:41:20.641Z

今回itch.ioはサイト内検索における結果の表示にあたって、「AI Assistance」の項目を新設した。これは表示されるコンテンツをより適切に管理できるようにするための実装とのこと。今まで明示的な表示が不足していた部分に、生成AIに関する開示表示を追加したとのことで、AIの使用有無が判別しやすくなったかたちだ。

「AI Assistance」の項目では、純粋に人の手のみで制作された「No AI」のほか、AIによる制作支援を実施した「AI Assisted(AI assistance)」や、生成AIによる画像生成をおこなった「AI Graphics(AI-assisted graphics)」などの条件を追加しつつ検索することが可能となっている。

itch.ioについては、生成AI製ゲーム投稿の増加が著しく問題となっていた。というのも、ここ1か月~2か月で1日あたりに新規に作成されるゲームページ数がこれまでのほぼ倍まで増加。粗悪な生成AI製のゲームが急増したことによる影響を示唆しており、その一方で購入数はさほど増えていないことも明かされていた(関連記事)。いわゆる“AI slop”と呼ばれるような、品質が低く、誰も買わないようなゲームばかり増えていたわけだ。このことで、検索性の低下などへの懸念も寄せられていた。

「AI Assistance」の項目は先述の騒動に関連して追加されたものなのだろう。開発者が生成AIの使用状況についてタグ付けした内容に応じてフィルタリングが可能となっており、“AI slop”の回避のほか、ユーザーの生成AIへの姿勢に応じても検索がしやすくなったといえそうだ。

とはいえ、Bluesky上のitch.ioの投稿に対しては、より厳格に「AIの使用禁止」を求める声も見られる。しかし実際に「AI禁止」のルールを適用するには、たとえば開発途中のツール使用でも禁止とするのか、最終成果物に含まれていなければよいのかなど、どの範囲まで適用するかの定義作りから必要になるものと思われる。そのためすぐさま全面禁止などになるようなことはないだろう。いずれにせよ、今後もitch.ioにおける生成AI関連のルールや機能の整備は進められていくと思われるが、ユーザーの声に応え、ひとまずフィルタリング機能が実装されたかたちだ。

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