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『ファイナルファンタジー レゾナンス』の“高解像度化Mod”が注目を集めるも、「むしろ悪化している」との指摘相次ぐ。“綺麗”になって失われるドット絵の魅力
『ファイナルファンタジー レゾナンス』のドット絵を高解像度化するModについて、注目を集めつつ否定的な意見も寄せられているようだ。

スクウェア・エニックスより配信中の『ファイナルファンタジー レゾナンス』に、ゲーム内のドット絵を高解像度化するModが登場した。Mod投稿サイトではトップクラスの注目を集めている一方で、SNSなどでは「魅力が損なわれている」として否定的な声があがっている。
『ファイナルファンタジー レゾナンス』は、スマートフォン向けに展開されていた『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』をベースに開発されたターン制RPGだ。「もし、『ファイナルファンタジー』がドットのまま進化を遂げていたら」をコンセプトに、ドット絵と3DCGが融合したシリーズ初の「HD-2D」タイトルとして開発された。別世界の英雄の力を借りる「ビジョン」システムでは歴代主人公も登場し、『III』や『V』で採用されたジョブシステムのような自由度の高い育成も特徴となっている。

本作のキャラクターやモンスターにはドット絵スプライトが使われている。開発陣は3D背景にドット絵が馴染むように、配置を考え直すこともあれば、ドット絵に手を入れる場合もあったという(弊誌関連インタビュー)。キャラクターの前後左右のモーションだけでなく、呼吸で体が上下したり、髪や衣装が揺れたりなど、細部まで緻密な差分アニメーションも用意されている。
そんなドット絵を高解像度化するMod「FFRS HD Sprite Remaster」が、世界最大級のMod投稿サイトNexus Modsにて公開された。Modの説明によれば、仲間キャラクターやビジョン、街のNPC、すべてのモンスターなど、合計849体のスプライトシートと2万533枚におよぶアニメーションフレームが、2倍もしくは4倍に描き直される。4倍化するModについては、ダウンロードサイズが約2.7GB、展開したサイズが約23GBとなる重量級Modだ。また開発者によれば、本Modは画像編集機能を備えたローカルAIツールにて作成したという。

このModは『ファイナルファンタジー レゾナンス』カテゴリにて、本稿執筆時点で最多ダウンロード数を誇るほど注目を集めている。公開されている画像では、ドットならではの濃淡や輪郭がなくなり、イラストのような雰囲気となっていることが確認できる。また、特にキャラクターにおいては簡易的に表現されていた目がはっきりと描かれ、ドット絵では省略されている口や服のしわなども追加で描かれているようだ。
しかしSNSでは本Modについて、「これまでで見た中で最悪のModかもしれない」という投稿が話題に。本投稿への返信や引用では、「昔ながらのドット絵の良さが台無し」「ゲームの魂が失われた」「AI高解像度化によってありきたりな見た目になっている」といった指摘が相次いでいる。そのほかの本Modを紹介する投稿においても、批判的な意見が多く見られる。というのも、本ModはAIツールによって作られていることもあってか、呼吸などの差分アニメーション間で、存在しなかったパーツが突然出てきたり、色合いが変化したりといった一貫性のないフレームがあることが指摘されているわけだ。手描きのドット絵を機械的に高解像度化することで絵が崩れ、開発陣が意図したと思われる、ピクセルアートの美学が損なわれているという見方が強いようだ。
かつては、スクウェア・エニックスから発売されたSteam版『ファイナルファンタジーVI』について、“のっぺり”したグラフィックが不評を集め、Modによってドット絵風に再現されたこともあった(関連記事)。その後、シリーズ『VI』までの作品は、『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』としてドット絵で生まれ変わり、すべて好評を博している。解像度は低くともドット絵にはドット絵でしか表現できない魅力があり、今回のModは高解像度化が必ずしも高品質化につながるわけではない事例といえるだろう。
なお、言うまでもなくModは非公式であり、ゲームの正常な動作を妨げたり、セーブデータを破損させたりするリスクもある。導入する場合は、自己責任でおこなうことを留意されたい。
『ファイナルファンタジー レゾナンス』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS5/XBOX Series X|S/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch向けに配信中。各ストアにてデモ版も配信中だ。
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