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“統計に基づくリアル人生”シミュレーター『80億分の1』大流行中。生まれはガチャで生き方は自分次第、生々しい人生見守りブーム
Jin Hwi-eus氏は10月5日、人生シミュレーター『80億分の1』をリリースした。SNS上で大きな話題を呼んでいる。

デベロッパーのJin Hwi-eus氏は10月5日、人生シミュレーター『80億分の1』をリリースした。本作はSNS上で話題となっており、多くのプレイヤーがもう1人の自分の人生について投稿している。
『80億分の1』は、統計データに基づいた人生シミュレーションゲームである。プレイヤーは世界のどこかの誰かとして、生を受けることになる。どこの国で生まれるかはわからず、どんな家庭の子となるかもわからない。そうした未知の要素は統計データに基づいてランダムに決定される。進路選択や就職、病気や事故、学校でのいじめ、家族の死など、さまざまなことを体験しながら、もう1人の自分の人生を見つめるのだ。

ゲームを開始する際には、生まれる世界と、生まれる国の決め方、ひとつの人生の長さを選択する。設定に基づいて人生がスタートすることになるが、世界のどこで生まれるかや、両親がどんな人か、家庭の裕福さなどはいっさい選ぶことができない。こうした要素は統計データに基づいて運任せで決まるのだ。
生まれる世界としては、「過去の世界」「いまの世界」「これからの世界」「どの世界でも」の4つから好きなものを選ぶことができる。過去の世界では特定の年代を選ぶことができ、過去の統計データに基づいて人生がシミュレートされる。いまの世界では統計データは今現在のものが続く形となり、これからの世界では国連の人口予測や過去の歴史からの確率的な予測に基づいて架空の未来を生きることになる。

生まれる国の決め方は、年間出生数に基づく「いま生まれている赤ちゃん」か、人口の割合に基づく「いま生きている80億人」を選ぶことができるが、どちらにしても自分で生まれる国を選ぶことはできない。ひとつの人生の長さはシミュレーションの速度が変わる項目だが、人生を開始してからも一時停止や倍速などの設定でいつでも変更できる。
こうした設定を終えたらいよいよ「生まれる」ボタンを押して人生スタートだ。以降は人生で起きるさまざまな出来事や、健康・幸福・知識・人間関係といった各種ステータスを眺めつつ、進路選択、深刻な病気、結婚、出産といった大きな分岐点では自分で決断を下していく。たとえば、ペットを飼うよう両親におねだりするかどうかや、お金がないのに病気になってしまったときに病院へ行くかどうかなど、一見すると身近にも感じられるような選択がその後の人生に大きく影響する。そうして人生が終わりを迎えるその時までを疑似体験するわけだ。

そんな本作がSNS上でさっそく話題になっている。本作の日本語版ハッシュタグである「#80億分の1」には、多くのプレイヤーによる“もう1つの人生”が投稿されている。90歳以上まで長生きして多くの家族に恵まれながら天寿を全うする人もいれば、赤ん坊のときに大きな病気で亡くなる人もいる。似た人生はあっても、同じ人生はどこにもない。
本作を手がけるJin Hwi-eus氏は、AIの助けを借りながら本作を開発しているという個人デベロッパーである。Jin氏という名前は仮名だが、韓国の国民日報から個人情報を公開しないという条件でインタビューを受けており、韓国を拠点とする人物なのかもしれない。もともと本作をリリースするつもりはなかったものの、SNS「Threads」上で本作について投稿したところ話題となり、急遽ドメインを購入して公開。またたく間に話題となったかたちだ。インタビューによると最初にプロンプトを入力してから公開するまではわずか4時間であったとのこと。現在も寄せられているフィードバックに対応して改善が続けられている。
Jin氏は先述のインタビューにて「統計データは数字として見るだけでは遠く感じられてしまうが、その中の1人として1年ずつ人生を歩むことで、“児童死亡率3%”といった数字が自分の子どもにも起こり得る現実として実感できるようになる」と語っている。自分や家族の人生を見つめ直すきっかけとして、本作をプレイしてみるのも良いかもしれない。
『80億分の1』は、ブラウザから無料でプレイ可能だ。
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