クトゥルフ深海ホラー『スタティック・ドレッド:潜水艦』前作人気を引き継ぎ「非常に好評」スタート。ソナーに映る“なにか”に怯える船員、壊れる船体、正気ギリギリ極限マネジメント

Googleでお気に入り登録

パブリッシャーのPolden Publishingは8月15日、solarsuit.gamesが手がける『スタティック・ドレッド:潜水艦』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はSteamユーザーレビュー「非常に好評」ステータスを獲得するなど、注目を集めている。

『スタティック・ドレッド:潜水艦』は、心理ホラーゲームだ。舞台となるのは、北大西洋の深海を航行する核燃料で動く潜水艦。地上との通信が途絶え、海底では正体不明の古代の力が目覚めている。事故によって多くのクルーを失い、突如プレイヤーは副長となり、生き残った乗組員に任務を割り当てながら潜水艦を維持。ソナーで周囲を調査し、深海に潜むラヴクラフト作品を思わせる脅威と向き合っていく。

本作では、シフトごとに乗組員へ仕事を割り当てることになる。艦内には原子炉制御室や機関区画、食堂、魚雷室、研究区画などが存在し、一部の設備は使用できない状態となっている。また、乗組員にはそれぞれエネルギーとスキルが設定されており、作業には必要なスキルとエネルギーが存在。たとえば機械作業を得意とする乗組員を設備復旧へ向かわせるなど、人員の状態を見ながら仕事を振り分けていく。

設備を復旧させれば、その後の行動も広がっていく。ポンプ室を復旧すれば圧力制御システムが再起動し、別区画へのアクセスが可能になるといった具合だ。また、船体の損傷やハザードレベルといった状態も数値で表示されており、目先の作業だけでなく艦全体の状態にも気を配る必要がある。限られた乗組員をどこへ回すかという管理が、潜水艦での日々の基本となるわけだ。

プレイヤー自身も、割り当てた仕事に応じてさまざまな作業をこなす。船体修理では騒音レベルに注意しながら作業を進めるほか、ソナーでは波形を調整して周囲の音を探知。発見した対象について、機械音や生物らしき動きといった情報を調べていくことになる。また、設備の復旧状況によっては、対象との通信や魚雷による対処といった新たな行動も利用可能となる。

航行時には、ソナーで得た情報をもとに潜水艦の進路を決める。マップ上には危険な範囲や移動を制限する地形が存在し、船体への損傷を抑えながら目的地までのルートを引いていく。艦内では乗組員の体力や設備を管理し、艦外では正体不明の反応を調べながら航路を決めるという二つの仕事が並行して進むわけだ。

本作は8月15日に配信されると、本稿執筆時点でSteamユーザーレビュー120件中83%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作は、乗組員への任務の割り当てや設備の復旧、航路選択といった潜水艦の運用と、心理ホラーを組み合わせたゲームシステムが持ち味。限られたリソースを見ながら仕事を振り分けつつ、自らも作業をこなして艦を維持していくマネジメント要素が特徴だ。また、日常的な作業のなかで徐々に異常が増していく構成や、ローポリゴン調のビジュアルで描かれる閉鎖的な艦内の重苦しい雰囲気も評価されている。同じく「非常に好評」を獲得した、『Papers, Please』を思わせる前作『Static Dread: The Lighthouse』からラヴクラフト風なテーマはそのままに、ゲームプレイを大きく変えたが好意的に受け入れられているようだ。

一方で、ゲーム全体の短さや不具合を指摘する声もある。プレイ時間については3~5時間ほどでクリアしたとするユーザーも見られ、前作を未プレイだと物語の全容がやや掴みにくいといった意見も確認できる。開発元はそうしたフィードバックを受け、発売日の8月15日からホットフィックスを相次いで配信。特定条件で本来触れないオブジェクトを操作でき、ストーリー進行が崩れる不具合を修正したほか、QoL関連の修正についても近日中に実施するとしている。閉鎖された潜水艦の運用と恐怖が交わる本作が気になる方は、深海へ潜ってみてはいかがだろうか。

『スタティック・ドレッド:潜水艦』はPC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、8月29日までは定価から20%オフの税込1280円で購入可能だ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Googleでお気に入り登録
Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

記事本文: 265