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『Path of Exile 2』配信以来ずっと原因不明だった「フリーズバグ」がついに解決。再現困難な謎のバグ、“専用リプレイシステム”まで作る執念の調査が実る
『Path of Exile 2』のゲームディレクターを務めるJonathan Rogers氏は7月30日、本作に存在していた2つの技術的な不具合が大幅に改善したことを報告した。

『Path of Exile 2』のゲームディレクターを務めるJonathan Rogers氏は7月30日、本作に存在していた2つの技術的な不具合が大幅に改善したことを報告。早期アクセス配信開始以来、長年プレイヤーや開発者たちを悩ませてきた問題に進展が見られ、さっそくコミュニティは沸き立っている。
『Path of Exile 2』は、人気ハクスラARPG『Path of Exile』の続編だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|Sで、DLC購入者向けに早期アクセス配信中。ソロプレイおよび最大6人での協力プレイに対応する。正式リリース時には基本プレイ無料となる予定だ。プレイヤーは秘密と危険が眠る暗黒の大陸レイクラストを舞台に、さまざまな強化要素を活かしてビルドを構築し、強敵との戦いに挑んでいく。

本作では、「Device Removed」と呼ばれるバグが本作の最初のバージョンから確認されていた。このバグは、プレイ中にグラフィックスドライバーがクラッシュすることでゲーム画面がフリーズするというもの。人によって異なるものの、数秒間で元に戻るプレイヤーもいれば、もっと長く続くプレイヤーもいたとのこと。その後歯車のローディング画面が表示されたのちにゲームプレイに復帰するが、バックグラウンドではシェーダーの読み込みが続くことで、一部のプレイヤーでは画面が戻ったあともパフォーマンスが低下することがあったそうだ。マップ周回中に常に発生するプレイヤーもいたほか、最近のパッチでは頻度が増していたとのこと。
この不具合については、2024年12月7日の早期アクセス配信が開始直後から報告された記録が残っている。当時はこの問題が今ほど頻繁には発生せず、再現が難しかったといい、開発者たちは約1年半もの間原因を突き止めることができなかったそうだ。そこで開発者たちは、ゲームにデバッグ情報を追加して調査を進めたところ、配信開始の直前に公開された「GeForce Game Ready ドライバー 566.36」以降のバージョンを使用するユーザーのみが影響を受けていることが判明したという。


ただ、NVIDIAに連絡しようにも、同社では確実な再現手段がない状態では対応してくれないといい、自力で修正を試みるしかなかったとのこと。そのため、エンジンにランダムに変更を加えては何時間もプレイし、クラッシュするかどうかを確かめるといった闇雲な方法をとるしかなかった模様。問題を再現するために、さまざまな試行錯誤を重ね、クラッシュを発生させるための専用リプレイシステムも作ったそうだ。そして努力の結果、安定して不具合が再現できるようになると、検証に使ったPCだけでなく、モニターやマウス、キーボードに至るまでをセットにしてNVIDIAに送付。するとNVIDIAはついにドライバーエンジニアを割り当てて、調査に着手してくれたとのこと。
その結果、「シェーダーヒープサイズ」と呼ばれる内部的な値を増やすことで、クラッシュが発生しなくなることを突き止めることに成功。そうして、本作専用の設定も盛り込まれた「GeForce Game Ready ドライバー 610.88」が先日リリースされた。 『Path of Exile 2』のパッチ0.5.4eと合わせてアップデートすることで、劇的な改善が見られるそうだ。

なお本作ではコンパイル時間の削減にも取り組んできたという。近年の多くのゲームでは、初回起動時にシェーダーをまとめてコンパイルする手法がとられる一方で、本作ではエリア進入時に見えている要素のシェーダーを読み込み、その先に出てくる要素についてはバックグラウンドでロードを続ける方式をとっている。ただし、ドライバーのキャッシュがいっぱいになると、新たにコンパイルしたシェーダーが保存されなくなり、以降は必要となるたびにゼロからシェーダーをコンパイルしなおすことになってしまうそうだ。
そして前述した「Device Removed」の不具合を引き起こしたものと同じドライバーのバージョンで、古い未使用のシェーダーを自動で削除する機能が削除されてしまっていたとのこと。これにより、本作ではロード時間が長期化したり、読み込みが間に合わずにオブジェクトが描画されなかったりしてしまっていたという。こうした問題を解決するために、開発者たちはゲーム側でできる対策として、シェーダー自体のサイズを削減しているとのこと。不具合が発生する可能性が大幅に低下しているそうだ。

Rogers氏は動画の最後に、長年の問題が解決したことにより、エンジンプログラマーたちが通常の最適化作業に戻ることができると説明。シャンパンの栓を開けて、問題解決を祝っていた。SNSなどではさっそくプレイヤーからの喜びの声も伝えられており、開発チームとコミュニティの双方を悩ませてきた問題が、ひとまず大きな節目を迎えたようだ。
なお本作については、今年5月に配信された大型アップデート「Return of the Ancients」が、正式リリース前最後の大型拡張コンテンツになることが明かされている。また、現地11月7日から開催される「ExileCon」よりも後にバージョン1.0をリリースする計画が語られており、年内に正式リリースがおこなわれる見込み。技術的な問題が解消したことで、正式リリースに向けてまた一歩前進したと言えそうだ。
『Path of Exile 2』はPC(Steam/Epic Gamesストア/公式ストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに早期アクセス配信中。 早期アクセス期間中のプレイにはいずれかのDLCの購入が必要だ。
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