“作曲家が個人開発する”文明発展ストラテジー『Chronages』発表。焚き火の地から高度文明リアルタイムおこし、6年かかってまだ作りこむ野心作

個人デベロッパーのAndrei Bely氏は6月27日、ストラテジーゲーム『Chronages』を発表した。

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個人デベロッパーのAndrei Bely氏は6月27日、ストラテジーゲーム『Chronages』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて公開された動画では、本作の詳細なシステムや開発の経緯などが語られている。

『Chronages』は、いくつもの時代を越えて発展していく文明を導くリアルタイムストラテジーゲーム(RTS)である。プレイヤーは世界に新たに生まれた文明圏のひとつを発展させていくことになる。文明は時代とともに発展し、機械やテクノロジーが支配する文明のほかにも、自然魔法を追い求める文明、錬金術の秘密を解き明かした文明、剣と魔法のファンタジーに進んだ文明など、さまざまな系統に枝分かれする。そんな枝分かれした文明同士がぶつかり合うことで、炎を操る魔法使いと手榴弾を持つ兵士が戦ったり、地対空ミサイルでドラゴンが迎撃されるような戦いが描かれたりするのだという。

プレイヤーの文明は焚き火1つ以外には何もない石器時代からスタートするが、世界で最初の文明というわけではない。世界にはプレイヤーがゲームを始める以前から続いている別の文明圏がいくつも存在し、接触すれば交流や戦いが生じることになるだろう。マップは六角形で表現されており、支配圏以外は霧がかかって何があるかわからない状態となる。未開の地を探索するために軍隊を派遣する際には、貴重なアーティファクトを発見できることもあるようだ。

自らの文明圏を発展させるにあたり、重要となるのは人々の管理である。本作では新たな兵士が1人欲しい場合、自陣営に暮らしている住民の1人を兵士に割り当てる必要がある。つまり、何らかのコストを支払って無から兵士が生産されるようなことはないのだ。人口は次第に増えていくと思われるが、その人々にどのように職を割り当てるかはプレイヤー次第である。資源を獲得する労働者、文明の発展に必要な科学者、軍を強化できる戦術家といった職業のバランスを考慮し、失業者の管理も必要となる。

建物やインフラを作り、文明を発展させ、支配圏を拡大していけば、やがては他の文明とぶつかることにもなる。この時、戦闘はシームレスに始まる。戦闘は文明を発展させていくのと同じマップ上でそのままおこなわれ、部隊やヒーローを指揮することになる。今後は戦闘により建物が倒壊したり、その瓦礫によってダメージが発生するといったリアルタイム戦闘ならではの要素も計画されている。

文明の発展は直線的なものではなく、いくつにも枝分かれしていくとされている。たとえば石器時代からは自然魔法を極める方向の発展を選ぶことができ、青銅器時代からは錬金術を解き明かした文明に進めるといった具合だ。ただし一度そうした方針を選ぶと、工場を作るような機械文明など、他の一部の文明には進むことができなくなるという。それぞれの分岐でどのような発展を遂げるかは、極めて重要な選択となりそうだ。

そんな本作を手がけるAndrei Bely氏は、もともとは作曲家として活動していた人物である。SpotifyではAndrew Weissという名義でアルバムを複数リリースしている。いずれも、言葉を使わずに音だけで世界観を表現するオーディオブックのような作品とのことである。そうした経験を活かして、本作のBGMも雰囲気たっぷりのオリジナル楽曲となるようだ。

そんなAndrei氏は過去6年間は本作の開発に取り組んでおり、長い時間をかけてようやく一般に公開できるレベルに至ったそうだ。本稿執筆時点では石器時代および青銅器時代が楽曲も含めて完成しており、今後は中世の時代やファンタジー文明などが開発される見込み。そうした開発の歩みを共有し、アイデアを受け付けるために早めに本作を公開したそうだ。6年間の開発を経てもまだまだ壮大な計画が残されている本作がどのような発展を遂げていくか注目したい。

『Chronages』は、PC(Steam)向けに開発中だ。

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Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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