4度も延期した多脚メカ基地PvPvE『SAND』ついにリリースされ“同接1万5000人超”の盛況。ただし課題も残る「賛否両論」、開発元は改善続ける

tinyBuildは6月23日、『SAND: Raiders of Sophie』の早期アクセスを開始した。サーバー問題などで「賛否両論」となるも、同接1万5000人を記録する盛況となっている。

パブリッシャーのtinyBuildは6月23日、『SAND: Raiders of Sophie』の早期アクセスを開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)でゲーム内の日本語表示に対応している。4度の延期を経た本作は配信直後からプレイヤーが集まり同時接続プレイヤー数は1万5000人を記録、一方でSteamユーザーレビューは「賛否両論」となっている。

『SAND: Raiders of Sophie』はPvPvE形式のオンラインマルチプレイFPSだ。舞台は文明が崩壊した架空の1910年。ディーゼルパンクな世界観を持ち、プレイヤーはトランプラーと呼ばれる移動式の多脚式巨大基地を用いて砂漠地帯を探索する。ほかのプレイヤーと資源を奪い合いながら、脱出することを目指す。体一つで探索する形式が多いPvPvEタイトルの中でカスタマイズ可能な移動基地という要素が魅力の作品だ。

本作はソロおよび最大6人でチームを組んでプレイ可能。チームでプレイする場合も全員で同じ移動基地トランプラーに乗り込み、砂漠を探検していくことになる。トランプラーは自分で設計することができ、大砲を積み込んで砲撃戦をおこなうことが可能。ただし船を運用するためには砲弾などのリソースをしっかり積み、運ぶことが必要。運転手やガンナー、弾の運搬係や船の修理係など役割分担をしつつ、敵のトランプラーと戦っていく。

またプレイヤーは船から離れ、小銃を使って銃撃戦を展開することも可能だ。死亡したプレイヤーはしばらくリスポーンできないため、敵の乗組員を狙撃して倒せればトランプラ―同士の戦いでも優位に立つことができる。敵船を破壊できれば残骸から物資を漁ることができ、脱出ポイントにたどり着ければ持ち帰れる。そうして獲得した資源でトランプラーやプレイヤーの武装を強化し、また新たなランに臨む。

本作は4度の延期を経てようやくリリースされた経緯を持つ。2023年に発表された本作はもともと2025年4月に早期アクセス配信予定とされていたものの、プレイテストの課題を受けて1度目の延期を発表、その後開発期間がもう少し必要であるとして2度目の延期が行われた。3度目の延期は開発元のHologryphが拠点を置くウクライナ情勢の影響によって行われ、2026年6月10日リリース予定に。しかしリリース直前に行われていたサーバースラムにて高負荷時の課題が見つかり、急遽4度目の延期が実施。ついに本日6月23日に早期アクセス配信が開始された(関連記事)。

そうした経緯によって発売を待つプレイヤーが多くなっていた本作はリリース直後からプレイヤー数が急増。最大同時接続プレイヤー数は約1万5000人を記録している(SteamDB)。その一方でSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で約860件のうち60%が好評とする「賛否両論」ステータスであり、ユーザーからの評価は少し厳しいものとなっている。

ユーザーレビューでは、ゲームプレイ自体は総じて好評を得ている。本作は一人称視点で基地の上を動き回り、多脚型巨大兵器トランプラーを運用していくことになる。やられた際は船室でリスポーンすることになったり、大砲には砲弾を運んで装填する必要があったりと、巨大基地を操縦する没入感が楽しめる仕様だ。また基地の設計も自分で組み立てることができ、そうした巨大基地のカスタマイズ性や、自ら動かしている感覚などが好評を博している。そのほか敵NPCのトランプラーもマップに存在しており、状況によっては他のプレイヤーチームと共闘もできるシステムを評価する声もある。

一方で不評の理由としては、通信面の快適性の問題や、マッチメイキング機能の不足などを指摘する声が多い。脱出時にサーバーエラーが発生し、せっかくの戦利品が失われてしまったという報告や、フレンドとの同期ズレが激しいといった不満が複数寄せられている。またソロプレイ専用のサーバーのはずなのに、複数人の敵チームとマッチングしたといった不具合の報告も。総じて、プレイテスト時代から課題とされていた要素がまだ残っている点に指摘が集まっているかたちだ。

とはいえ本作は早期アクセスが開始されたばかりだ。開発元もユーザーからのフィードバックを真摯に受け止めているそうで、公式Discordにてサーバー接続の課題、ソロマッチにグループが混ざってしまう問題、DLSS非対応などのグラフィック課題、戦利品が消失するバグなどを認識している旨のアナウンスがなされた。これら4つの課題についての対処を最優先事項として対応を進めているとのことで、アナウンスのわずか2時間後には通信面に影響しているというDDoS攻撃への暫定対処のアップデートを完了させ対応の早さを見せている。

なお本作は早期アクセス期間を厳密には定めていないものの、正式リリースまでおおよそ1年程度はかかるとしている。期間中にはユーザーからのフィードバックを受けた改善だけでなく、新たな武器やフィールドなどを含めた大規模なアップデートも予定しているとのこと。正式リリース時には価格を上昇させる可能性もあるそうだ。正式リリースの際にはどのようなゲームとなっているのか、引き続き注目していきたい。

『SAND: Raiders of Sophie』はPC(Steam)向けに、早期アクセス配信中だ。価格は税込み2550円のところ、現在はリリースセールが開催され、7月7日まで21%オフの税込2014円で販売中だ。なお、PS5/XBOX Series X|S向けのストアページも公開されている。

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Genki Hashimoto
Genki Hashimoto

インディーメインに一人称酔い意外は全てを愛するゲーマー。趣味は翌週のsteamリリース全チェック。

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