「ポケモン ホーム」アプデで“パッチールのブチ模様の違い”復活。「模様が約40億種類」の個性を取り戻す

 
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株式会社ポケモンは7月4日、「Pokémon HOME」の最新アップデートVer.3.0.1を配信開始した。本アップデートでは「パッチールの模様が特定の1種類になってしまう」問題など、複数の不具合が修正されている。


「Pokémon HOME」は、「すべてのポケモンが集まる場所」をコンセプトに、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンを預かるクラウドサービスだ。各タイトルと連携することで、ポケモンをボックスに預けるように管理できるほか、図鑑機能や交換機能などを使用することができる。最新アップデートVer.3.0.0にて本サービスは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に対応。一部ポケモンを同作に連れていくことができるようになった。そのほか「わざ思い出し機能」などの新機能も実装された。

今回配信されたVer.3.0.1では、「ポケモン詳細画面で表示されるパッチールの模様が特定の1種類になってしまう問題」が修正されているという。というのも、Ver.3.0.0配信後にはパッチールにある変化があったことがユーザーにより報告されていた。アップデート後に、パッチールの体のブチ模様が「Pokémon HOME」上のグラフィックではすべて統一されていたのだ。

パッチールは個体ごとに変化するブチ模様が特徴のポケモン。図鑑説明では「世の中にいるパッチールはみんな違うところにブチ模様がある」「同じブチ模様のパッチールが偶然に出会う確率が40億分の1以下」とされている。システム上パッチールのブチ模様は、ポケモンが生成される際に決定される、いわゆる隠しパラメータによって決定されるという。


一部を除くシリーズ作品からは、パッチールを「Pokémon HOME」に連れてくることが可能。「Pokémon HOME」内のグラフィックでは、パッチールのブチ模様も捕まえた作品において決まった模様がそのまま反映される仕様であった。しかしVer.3.0.0にて、同サービス内でのグラフィックにおいてブチ模様が統一されていることが報告されていたわけだ。

なおパッチールは『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』および『ポケモンGO』にも登場する。しかし、両作ともに「Pokémon HOME」に対応しているものの、パッチールは両作から「Pokémon HOME」に移動させられない。また「Pokémon HOME」から『ポケモンBDSP』にパッチールを移動させることもできない。この理由は公式に明かされていないものの、ブチ模様を決める隠しパラメータにおける技術的な問題による影響と見られる(関連記事)。

こうした背景もあり「Pokémon HOME」内でパッチールのブチ模様が統一され、一部ユーザー間に混乱を招くことに。具体的には、上述のような技術的な問題を解消するためにパッチールのブチ模様が個体ごとに異なるというシステムそのものが廃止されるのではないかといった懸念が生じていた。過去作においては、好みのブチ模様のパッチールを狙って途方もない厳選をしていたユーザーも一部見られた。そうした苦労が水の泡になってしまいかねないという不安が渦巻いていたわけだ。


しかし今回の「Pokémon HOME」Ver.3.0.1アップデートにて、パッチールのブチ模様が統一されていた現象は不具合として修正に至った。少なくとも「Pokémon HOME」内では、パッチールのブチ模様の違いは仕様として存続するわけだろう。なおパッチールは現時点で、最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に連れていくことができないポケモンのうちの1体。今後同作にパッチールを連れていけるのか、あるいはDLCなどで登場するのかも注目されるところだ。





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