紅茶シミュレーションADV『LoveSoTea 紅茶狂詩曲』発表、2024年12月配信へ。余命数か月の青年のためにお茶を淹れる、ゆるやかな残された時間

 

国内の個人ゲーム開発者みやこ出版氏は5月20日、『LoveSoTea 紅茶狂詩曲』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年12月に発売予定。発表にあわせて、ティザーPVやSteamストアページなどが公開されている。


『LoveSoTea 紅茶狂詩曲』は、青年との残された時間を紅茶と共に過ごす、紅茶シミュレーション要素のあるノベルADVだ。本作の舞台は現代。メインキャラクターは男子高校生のチヒロと、余命数か月の青年ヨルだ。チヒロはどういうわけか、執拗に美味しい紅茶を振る舞おうとしていた。本作で2人は、カフェではなく自宅で2人だけのお茶を追求。ゆるやかに残された時間を過ごしていく。


彼ら2人の時間は、大きく2つのパートによって描かれる。まずキッチンパートでは茶葉の量や時間を計測し、お茶を淹れる。お茶の種類としては、アールグレイ/メープルティー/ルイボス キャラメル/日本茶/ノンカフェインのお茶などが登場。スクリーンショットや動画を見る限り、本作には適切な茶葉の量や時間などが設定されている。プレイヤーは、テイスティングを繰り返す中で、お茶の美味しい淹れ方を極めていくという。

またノベルパートでは、テキストによって物語が進行。ノベルパート内の情報によって、紅茶を含めたさまざまな茶葉がアンロックされるそうだ。本作では、キッチンパートによってお茶を入れながら、2人の様子が描かれていくのだろう。要素としては本作にはマルチエンディングが採用。紅茶によって運命が変わるのだという。また2人のゆるやかな時間は時にコミカルに描かれていくそうだ。


本作を手がけているのは、国内の個人ゲーム開発者みやこ出版氏だ。過去作としては『春と修羅』やフリーゲームなど数作をリリースしている。2021年6月リリースの『春と修羅』においては、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー59件中93%の好評を得て、ステータス「非常に好評」を獲得している。過去に携わった作品としては、『ケロブラスター』のレベルデザインも担当していたそうだ。

同氏自身によるnote内の記事によると、本作は「伝説の食材を集めて究極の味噌汁を作るゲーム」を開発していたが、紆余曲折を経て、紅茶を淹れるゲームへと変化。プレイヤーが紅茶派になるような内容を目指して制作が進められているという。また本作には前作『春と修羅』のキャラクター2名が再登場。前作内の紅茶が登場する1シーンを切り取り、1本のゲームにしようと思いついたことも、開発のきっかけであるようだ。

『LoveSoTea 紅茶狂詩曲』は、PC(Steam)向けに2024年12月リリース予定だ。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。