期待のサバイバルMMO『The Day Before』開発元、「もう延期しない」と約束。ベータテスト実施も告知、Steamで出せるはず

 

デベロッパーのFntasticは4月18日、『The Day Before』の公式Discordサーバー上で本作の発売日が11月10日に正式に決定し、今後延期されることはないと伝えた。発売に向け、今後ベータテストの実施も予定されているとのこと。


『The Day Before』はパンデミック後のアメリカを舞台とするオープンワールドサバイバルMMOだ。高層ビルが建ち並ぶ都会から自然広がる田舎まで、さまざまな環境を擁する広大なマップが用意され、そのなかではゾンビが徘徊。プレイヤーは仲間とともに探索し、食料や武器などの物資を獲得しながら、またゾンビや敵対するほかのプレイヤーと戦いながらサバイバルをおこなうこととなる。さらにプレイヤーらは、特定の場所にコロニーを作ることが可能。コミュニティ内で交流したり、戦利品を売買したりできるという。

本作は当初3月1日に発売予定とされていたものの、“商標問題”により発売が延期された。というのも、1月25日に本作のSteamストアページが突如削除。当初開発元Fntasticは当初バグであると説明していたが、実際には米国での「The Day Before」との商標所有者からの要求を受けてValveがおこなった措置だったという(関連記事)。同スタジオは、まずはこの商標問題を解決させる必要があるとして、本作の発売日を11月10日に延期すると発表。2月13日には、同名のカレンダーアプリの制作者が商標権を有しており、話し合いではなく「(商標権を巡って)争うつもりだ(We’ll fight)」との旨が公式Twitterアカウントより伝えられた。

今回、本作の公式Discordサーバーにて開発者による声明が投稿された。まず本作の発売日は11月10日に正式に決定。発売日は「これ以上遅れることはない(without any further delay)」と伝えられている。さらに今後本作のベータテストも実施予定だといい、詳細は発売日に向けて随時告知されていくそうだ。また現状ではSteamストアページは削除されているものの、「Steamで発売されるはず」とのことだ。

本作では、これまでいくつかの映像が公開されてきたものの、本格的なゲームプレイを捉えたものは少なかった。また公開されたゲームプレイとされる映像においては、その不自然さも指摘されていた(関連記事)。一方で発売延期後、2月3日にゲームプレイトレイラーが公開(現時点では第三者による商標権侵害の申し立てにより削除されている)。不自然な編集は見られない一方で、当初3月の発売が予定されていたにしてはシンプルすぎる内容となっていた。


昨年は長らくSteamウィッシュリスト登録数1位に君臨し続け大きな期待を受けた本作は、紆余曲折を経てきた。発売延期発表やゲームプレイ映像などから、ユーザー間には懸念が渦巻く一幕もあった。ベータテストを含む今後の動向で、ユーザーたちの不安を払しょくして発売を迎えられるかどうかも注目されるところだろう。

『The Day Before』は11月10日リリース予定。対応プラットフォームはPC(Steam)となる見込みだ。