『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』必要容量は、18GB予定。任天堂が足を踏み入れなかった“禁断の域”


任天堂は2月9日、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の予約受付を開始した。あわせて、必要な容量(予定)も公開。ストアページによると、必要容量は18.2GBになるという。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、『ゼルダの伝説』シリーズ最新作だ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。同作では、大地と大空が広がった世界にて、新たな力を手にしたリンクがハイラルの異変に立ち向かう。


Nintendo Switchにおいては、microSDで拡張できるとはいえど、本体容量が他プラットフォームより限られており、あらゆるゲームのファイルサイズが圧縮されリリースされている。特に任天堂はハード自体の特性を知り尽くしているということもあり、ファイルサイズの圧縮ぶりに定評がある。

必要容量としては『スーパーマリオ オデッセイ』は5.6GB。『スプラトゥーン3』については5.8GBと非常にコンパクトだ。一方で、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の必要容量はなんと18.2GBになるという。


前作となる『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の必要容量は14.4GB。前作時点でも容量が大きいが、それを上回るサイズだ。直近でサイズの大きいゲームとしては『ゼノブレイド3』 
の必要容量が14GB。『ファイアーエムブレム エンゲージ』が13.8GB。『ベヨネッタ3』が14.5GB。どのゲームもムービーやボイスが多い大規模ゲームということで、それなりの容量であるが、共通しているのは16GB以下であること。

というのも、Nintendo Switchのゲームカード容量は、いくつか種類がある。その中で16GB以上のゲームカードになると製造費用が大きく上がるとされているのだ。パッケージコスト的にも、16GBのラインを死守することはひとつの目標になるだろう。しかしながら、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はそのラインを大きく突破することになる。サードパーティでのゲームにおいては、16GB以上のファイルサイズのゲームは珍しくない。しかし任天堂製のゲームで16GB以上のサイズのゲームはレア。海外向けに70ドルの価格がつけられた背景には、こうしたゲームカードのコスト事情もありそうだ。

ニンテンドーオブアメリカは、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は定価70ドルになったものの、それが今後の主流の価格になるわけではなく、ケース・バイ・ケースで判断すると海外メディアに伝えている(Game Informer


とはいえ、前述したように、現時点で記載されている必要容量はあくまで予定されている数値。発売が近づくにつれてこの数字が書き換わることはままあるので、発売直前にまた改めてサイズをチェックしてみるといいだろう。ファイルサイズが大きければ面白いとは限らず、むしろファイルサイズが小さく、ちゃんと最適化されているゲームの方が優れているケースも多い。とはいえ、膨大なコンテンツを備えていた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を超えているという点では期待がかかる。新作はどれほどのスケールのゲームになるのだろうか。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、5月12日に発売予定だ。



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