任天堂は2月9日、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の新情報を公開。予約受付を開始した。海外価格としては初の「70ドル」ゲームになることが注目を集めている。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、『ゼルダの伝説』シリーズ最新作だ。『ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。同作では、大地と大空が広がった世界にて、新たな力を手にしたリンクがハイラルの異変に立ち向かう。
任天堂は、これまでゲームの価格は海外向けに60ドル(厳密には59.99ドル)をつけることが多かった。というのも、60ドルはこれまでは海外向けの標準的なフルプライス価格だったからだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『ゼノブレイド3』『スプラトゥーン3』『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の定価は、いずれも60ドルである。
しかしながら、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は70ドル(69.99ドル)で発売される。昨今では各メーカーがPS5/Xbox Series X|S向けのゲームリリースに際して、定価70ドルをつけ始めている。開発費も巨額になりつつあることから、定価を引き上げる算段だろう。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、引き続きNintendo Switchでリリースされるのでハード移行が伴ったわけではないものの、10ドルの定価引き上げが実施される。
一方で国内はというと、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の定価は税込7900円。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の定価は税込7678円だったので、微増に留まっている。また任天堂タイトルの国内向け定価でいうと、『ゼノブレイド2』『ゼノブレイド3』が税込8778円と、さらに上がある。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の価格設定が海外と比べて高めであったともいえるし、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は現在の為替相場で考えると安いともいえる。いずれにせよ、世界全体にインフレーションが進んでいることを踏まえると、任天堂のほかのゲームの定価も上がっていくのかもしれない。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、5月12日に発売予定だ。
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