『デトロイト ビカム ヒューマン』開発元の新作対戦ストラテジー『Spellcasters Chronicles』、3か月足らずでサービス終了。鳴かず飛ばずでマッハ開発中止

Quantic Dreamは5月21日、基本プレイ無料アクションストラテジー『Spellcasters Chronicles』について、開発を中止すると発表。ユーザーベースが確保できなかったことが開発中止の理由だという。

デベロッパーのQuantic Dreamは5月21日、同社が手がける基本プレイ無料アクションストラテジー『Spellcasters Chronicles』について、開発を中止すると発表した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)だが、Steamではすでにダウンロードが出来なくなっている。

『Spellcasters Chronicles』は3対3で繰り広げられる三人称視点の、基本プレイ無料アクションストラテジーゲームだ。神々が消え去った世界を舞台とする本作には、魔力源と呼ばれる古代のエネルギーを操る人々「Spellcaster」が登場。プレイヤーはSpellcasterのひとりとして、チームを組み魔力源を争奪する戦いに身を投じることとなる。

本作を手がけるのはQuantic Dream。フランス・パリに拠点を置くゲームデベロッパーで、モーションキャプチャーも手がけている会社だ。代表作としては『デトロイト ビカム ヒューマン(Detroit: Become Human)』が特に広く知られている。他にも『Beyond: Two Souls』や『Heavy Rain』をはじめとした高評価作品を送り出している。『Spellcasters Chronicles』はそんなQuantic Dreamが、基本プレイ無料の対戦アクションストラテジーをリリースするということで発表当時から注目を集めていた。

Quantic Dreamは5月21日、『Spellcasters Chronicles』に関して声明を発表した。同社によれば日本時間5月21日をもって本作の開発を中止するとのこと。2月26日に早期アクセス配信を開始してから、3か月足らずでの打ち切りとなったかたちだ。Steamストアページでは、すでに新規でダウンロードが出来なくなっている。すでに同作をインストールしているユーザーはサーバーがシャットダウンされる6月19日までプレイ可能で、早期アクセス期間中に支払われた課金は要望に応じて全額返金されるという。同社は開発中止とした理由について、厳しい市場環境において、持続可能性を確保するために必要なユーザー数が確保できなかったためとしている。

『Spellcasters Chronicles』はリリース当初に記録したピーク時の同時接続プレイヤー数が888人と伸び悩み、その後はさらに数を減らして50人前後での推移とプレイ人口が低迷していた(SteamDB)。またユーザーからの評価も決して順調とは言えなかった。7つの系統に分かれた呪文からいくつか選択し、チーム構成やプレイングに応じたスタイルを選べるといったシステムなどは一定の評価を博していたものの、ゲームのパフォーマンスやゲームバランス、マッチングの遅さといった点が指摘されていた。Quantic Dreamはユーザーフィードバックを受けパッチを複数回配信するといった対応は取っていたものの、減少したユーザーベースを取り戻し、評価を上向かせることは叶わなかったようだ。

なおQuantic Dreamは『Spellcasters Chronicles』の開発中止に伴い内部組織の再編を実施するとしている。一方で現在開発中の「スターウォーズ」を原作とするアクションアドベンチャー『Star Wars Eclipse』については、今回の決定の影響を受けないと伝えられている。こちらの続報についても、引き続き注目が寄せられる。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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