ウェスタンパンクRPG『アームドファンタジア』発表。『ワイルドアームズ』の生みの親が手がける新たなJRPG

 

Wild Bunch プロダクションは8月27日、『アームドファンタジア』を発表した。対応プラットフォームについては、後述するKickstarterの成功次第ではあるが、開発元はすべてのメジャーハードで出したいとのこと。本作は同時に発表となった『ペニーブラッド』と合わせて、8月30日からダブルKickstarterキャンペーンもおこなわれるようだ。


『アームドファンタジア』は、西部劇を彷彿とさせる乾いた荒野の中に、魔法やカイジュウと呼ばれるモンスター、失われた文明などが存在するウェスタンパンクRPG。この世界では、 使用者の魔力を大きな力へと変える機械兵器ARM(Aether Reaction Maximizer)が武器として扱われている。ARMを携えた流浪の冒険者「渡り鳥」となった少年・イングラムが、教会騎士として人々の生活を守るアリシア、イングラムの幼馴染みの渡り鳥・ユークリッドらと共に、死にゆく大地・ロンデニアムに隠された大いなる謎へと近づいていく。

本作では広大なワールドマップが存在。ダッシュやジャンプといった基本アクション、キャラクターごとに設定された「ガジェット」と呼ばれるアクションアイテムを駆使し、陸に留まらず海や空、そしてダンジョンを攻略していくようだ。時には謎解きに挑む必要もあり、プレイテクニックだけではなく頭の柔らかさも試されることだろう。

また、本作のバトルはクロスオーダータクティクスと名付けられた、ターンベースのコマンドバトルとなっている。同一のターゲットを連続して攻撃することで威力や効果を高めることができるオーダーチェインと、タイミングを見つつ素早く反応することで行動順を無視して割り込むことができるフォースブレイク。この2つのシステムが基本コンセプトとなっているという。ターンバトルとしての戦略性に加えて、瞬時の判断も必要となりそうだ。


荒野やARMという単語から、『ワイルドアームズ』シリーズを思い出した人も多いことだろう。その発想のとおり、本作では『ワイルドアームズ』シリーズでトータルデザイナーやシナリオなどを務めた金子彰史氏が同ポジションで参加し、陣頭に立っている。近年ではアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」の原作などを務めている金子氏が、久しぶりにゲーム開発の現場に舞い戻った形だ。

ほかにも佐々木知美氏がキャラクターデザインを担当。そして、なるけみちこ氏と上松範康氏、上松氏が率いるElements Gardenが音楽を手がけるという。『ワイルドアームズ』シリーズに携わったメンバーが再集結する形となり、往年のファンは期待せざるを得ないだろう。


冒頭で紹介したとおり、本作はゴシックホラーをテーマにしたJRPG『ペニーブラッド』と同時に、ダブルKickstarterキャンペーンがおこなわれる。本作と『ペニーブラッド』はKickstarterでの支援を受け付けており、各タイトルへの支援がもう一方のタイトルの支援へとつながっていく。さまざまなリワードが用意されている中、対応プラットフォームもこの支援次第で決定されるという。また、『アームドファンタジア』と『ペニーブラッド』の共通の最低ゴールは75万ドルとなる。このラインがプロジェクトの確定ラインとなるため、支援しつつその動向を見守りたい。

そして、両タイトルが協力し、ソーシャルメディアを用いたコミュニティゲームも予定されている。こちらが達成されることで、支援の際に選択したリワードがアップデートされるようだ。

『アームドファンタジア』は現在開発中。ダブルKickstarterキャンペーンは8月30日からを予定している。


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