Electronic Arts/コーエーテクモゲームスは4月13日、『ワイルドハーツ（WILD HEARTS）』に向け最新パッチを配信した。本パッチは武器バランスの調整を主眼としており、飛燕刀や弓が4月6日のコンテンツアップデート以前のような強みを取り戻している。
『ワイルドハーツ』は、コーエーテクモゲームスのスタジオω-Forceが開発するハンティングアクションゲームだ。舞台となるのは、幻想的に表現された中世の日ノ本・あづまの国。この地では自然との融合による独自の進化を遂げた獣たちがその勢力を広げ、今ではほとんどが獣の領域に呑み込まれようとしている。主人公は、あづまの国にかつての暮らしを取り戻すため、古代の技術「からくり」を駆使しながら巨大な獣たちとの戦いに身を投じる。本作は最大3人での協力プレイに対応し、クロスプラットフォームプレイも可能となっている。
本作に向けて昨日、新たなパッチが配信開始。飛燕刀や弓、からくり刀のバランス調整が実施された。飛燕刀は爪蔓ゲージの消費に関して上方調整され、4月6日のアップデート以前のような動きがふたたび可能になった。また弓やからくり刀は主にからくりの糸の“燃費”が向上し、使いやすくなっている。詳細は以下のとおり（公式パッチノートより引用）：
バランス調整
飛燕刀で下記の調整および修正を行いました。
「飛燕・回転斬り」で爪蔓ゲージを消費しないようにしました。
下方向への「飛燕・回転斬り」が爪蔓ゲージがなくなっても継続して発動できていた不具合を修正しました。
「飛燕・三日月斬り」の爪蔓ゲージの消費を大きく減らしました。
「飛燕・三日月斬り」の開始時に無敵状態になるようにしました。
「飛燕・三日月斬り」の威力を元に戻しました。（Ver.1.0.0の威力相当）
弓で基礎からくりを使用した攻撃の際、共振でからくりの糸が回復するようにしました。
弓の「回避」で消費する持久力を減らしました。
からくり刀で獣を攻撃した際の、からくりの糸の獲得量を増やしました。
不具合修正
基礎からくり「火」を使用できる範囲が想定よりも広くなっていた不具合を修正しました。
「ムラクモ」および「ムラクモ・澱」から獲得できる護符の技能が「風強化」だけになってしまう不具合を修正し、それ以外の技能も護符に付与されるようにしました。
食材加工が完了していなくても、湊で「食材加工が完了した」という表示が出る不具合を修正しました。
外衣製作画面で、素材が足りない時も防具のスチルが明るく表示される不具合を修正しました。
前述の4月6日のコンテンツアップデートでは、武器に多岐にわたる調整が実施された。強化を受けた武器種もあった一方で、弓や飛燕刀などは弱体化。弓は基礎からくりを使用した攻撃の際、共振でからくりの糸が回復しなくなった。弓は、からくり「結」などを駆使しながら強化段階を短縮する立ち回りが強力。共振でからくりの糸が回復しなくなる調整で、糸のやりくりがかなり難しくなっていたわけだ。
また飛燕刀はからくり「羽」などを用いて連結状態になることで、事前に爪蔓ゲージを溜めずに飛燕・回転斬り～飛燕・三日月斬りのフィニッシュまで派生する動きが強力であった。しかし4月6日のアップデートにて、飛燕・回転斬りで爪蔓ゲージが消費されるようになるなどの調整が実施。一連の動きで三日月斬りのフィニッシュまで繋げることが極めて困難になり、強力な運用法が封印された状態となってしまった。
しかし飛燕刀については、4月8日に本作の海外公式Twitterアカウントが将来のバランス調整を予定していると告知していた。さらに国内向け公式Twitterアカウントもリプライでユーザーの声を募っていたほか、現地時間4月11日には本作エグゼクティブプロデューサーLewis Harvey氏の参加するAsk Me Anything（なんでも聞いて）が海外掲示板Reddit上で実施された。4月6日のアップデート後、フィードバックが各所で募られていたわけだ。そうしたユーザーの声を反映してか、今回飛燕刀や弓は4月6日以前の強みを取り戻し、いわば弱体化が撤回されたかたち。さらに少し強化もほどこされるおまけ付きとなっている。
本作に向けては2月の発売後、不具合修正やアップデートが複数回実施されてきた。特に4月6日のコンテンツアップデートは先述のとおり、新要素だけでなくさまざま調整が盛り込まれた内容であった（関連記事）。来週4月20日にも次なるコンテンツアップデートが予定されており、新たに紫烟獸「ヤミマトイ」が登場。新しい護符や、新たな特別狩猟「連戦」などが実装される見込みだ。今後も新要素の実装と並行して、ユーザーのフィードバックを受けた改善・調整が実施されていくことだろう。
『ワイルドハーツ（WILD HEARTS）』はPC（Steam/Epic Gamesストア/EA App）/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。
