『Apex Legends』自己蘇生の廃止後は“フィニッシャーで勝てなくなる”。バランス重視の調整に寂しさを覚えるユーザーも


Apex Legends』シーズン14では、金ノックダウンシールドによる自己蘇生が廃止される旨が開発元より発表された。廃止の決定を受けて、一部ユーザーは寂しさを覚えているようだ。

『Apex Legends』において、金色(Lv.4)の装備品にはそれぞれに特殊効果が付与されている。たとえば現状では、金バックパックであれば、味方の蘇生時に体力およびアーマーを大きく回復させた状態で復活させることが可能。金ノックダウンシールドであれば、ノックダウン時に自分自身の蘇生をおこなうことができる。なお、蘇生成功後にはノックダウンシールドはLv.3に変化するため、連続で自己蘇生しつづけることはできない。


一方で金バックパックおよび金ノックダウンシールドについては、シーズン14より特殊効果が変更されることが発表された。金バックパックについては先述の効果がなくなり、代わりに回復アイテムを通常より多く持ち運び可能に。そして、金ノックダウンシールドは自己蘇生能力を失い、代わりに蘇生された際に体力およびアーマーを回復した状態で復活する効果が付与されるという。

こうした変更の発表を受けて、一部には寂しい思いを抱くユーザーもいるようだ。海外掲示板Redditでは、ユーザーが新シーズンではとあるプレイが不可能になることを指摘し、クリップを投稿している。

投稿されたのは、バトルロイヤルモードの終盤戦の様子を収めたクリップ。プレイヤーが敵部隊の最後のひとりをダウンさせたものの、試合は終わらない。金ノックダウンシールドを装備した敵が残っているからだ。ひとまず目の前の相手を疑ったプレイヤー。予感は的中で、相手は部屋の隅で金ノックダウンシールドを展開していた。動画のプレイヤーはフィニッシャーを使って相手を撃破。晴れてこのマッチのチャンピオンとなった。

自己蘇生の廃止後は、たとえば上の動画であれば、最後の相手がダウンした時点で試合は終了となる。新シーズンでは、フィニッシャーを使って勝利を飾ることはできなくなるわけだ。逆に、フィニッシャーをされたからこそ勝利を掴む、といった逆転も見られなくなるだろう。

金ノックダウンシールドの自己蘇生については、かねてよりユーザーからの廃止の要望がしばしば見られた要素だ(関連記事)。特に、プロ選手からは不満の声が根強い。ALGSにおいても、金ノックダウンシールドは削除済みである。そうしたフィードバックは開発元にも届いており、シーズン14ではついに廃止に至ることになった。

上のスレッド内にも、金ノックダウンシールドの廃止を受け入れる声は散見される。おもに、ランクマッチ終盤戦において運よく金ノックダウンシールドを持っていた部隊の順位が上がる点が問題視されている。一方で、そうした問題点を認識しつつも、『Apex Legends』の持ち味として楽しんでいたユーザーもいるようだ。

Comment
byu/Elverdug0123 from discussion
inapexlegends

上のユーザーは、本作における自己蘇生要素が好きで、なくなってしまうのは寂しいと感じているそうだ。先の動画のように、フィニッシャーで優勝を決められなくなるのも同様だという。同ユーザーは、競技シーンにおけるゲームバランスは取れていなくとも、そうした要素が毎回のゲームに変化をもたらしていた点を評価しているようだ。ほか、カジュアルマッチや射撃練習場には自己蘇生を残してほしい、という意見もある。自己蘇生の問題点は認識しつつも、完全な撤廃を寂しく思うユーザーは存在する様子だ。

『Apex Legends』リリース当初から存在した金ノックダウンシールドの自己蘇生効果。開発者は同効果の廃止の理由を、プレイヤーに新たなゲーム体験をもたらすためであるとしている。そして、ニューキャッスルのパッシブアビリティの有用性を増すという狙いもあるそうだ。ニューキャッスルは、最近では採用率が非常に低いレジェンド。長年存在した要素を廃止するにあたり、不人気なレジェンドの救済という名目ができたことにより、実行に移しやすくなったのかもしれない。

『Apex Legends』シーズン14は日本時間8月10日開幕予定だ。フィニッシャーで華々しく試合を終えた場合には、思い出としてクリップを残しておくのもよいだろう。