『エルデンリング』の「マルギットの拘束具」には、いろいろな使い道あり。そのほかの難所向けの小テクも

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エルデンリング』には、攻略に活かせるさまざまなアイテムやシステムが用意されている。しかし、なかには仕様かどうかも不透明であったり、比較的気づきづらいテクニックもある。本稿では、多くのプレイヤーが『エルデンリング』を遊ぶなかで明らかになった、そうした小さなテクニックたちを紹介していく。なお、本稿にはネタバレとなりうる要素も含まれるため留意されたい。


まず、意外な使い道のあるアイテムとして比較的メジャーなのが、「マルギットの拘束具」だ。このアイテムはNPCであるパッチから購入できる。本来、ボスであるマルギットの動きを一時的に封じるための道具である。しかし、このアイテムは機能実装のためか、どうやら「周囲の広範囲に何らかの判定を発生させる」との仕組みをもっているようなのだ。しかもこの仕組みは、マルギット以外にも作用する。

そうした仕組みのおかげで可能になるのが、一部の「英雄墓」におけるチャリオットの簡単撃破である。チャリオットといえば、本作のプレイヤーたちに怨嗟の声をあげさせた憎きギミックである。一部の登場エリアでは、別のギミックを作動させることで衝突事故を起こさせての破壊も可能。しかし、そこまでに至る道のりは長く、チャリオットの脅威を幾度にもわたってかいくぐる必要が出てくる。しかし、ある英雄墓ではマルギットの拘束具を使うことにより、離れた位置からギミックを作動させることができる。そのため、道のりを大幅にカットしてチャリオットを破壊可能なのだ。この手法については多くの国内外ユーザーが報告しているほか、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』やりこみなどで知られる国内プレイヤーのゆきのさんが手法の動画を公開している。


そして、マルギットの拘束具の実力はこれだけに留まらない。実をいうと、同アイテムは本作に散見される「消える壁」にも作用するのだ。しかも同アイテムの効果はなかなかに広い。ローリングや攻撃でいちいち壁を調べずとも、拘束具を発動させれば大雑把に近隣の消える壁をチェックできるわけだ。さらに、拘束具の判定は敵にさえ影響する。拘束具発動時に範囲内に存在する敵は、プレイヤーに一斉に気づくのである(隠れたり天井に張り付いている者を除く)。慎重に利用すれば、石や矢を節約して敵を“釣る”ことも可能である。しかし調整が難しく、こちらが気づいていない思わぬ敵を呼び寄せることも。誘引に利用する際には気をつけた方がよいだろう。なお、筆者が検証したところ一連の技は「モーグの拘束具」でも利用可能だった。


続いては、操作にまつわる小さなテクニックだ。本作には毒沼や溶岩など、プレイヤーの足を取りじわじわと蝕むゾーンがしばしば登場する。ある程度浅ければ駆け抜けてしまえばよいものの、なかにはプレイヤーの足をすっぽりと飲み込んでしまい、走れなくなる深い沼や溶岩もある。1秒でも早く抜け出したいのに難儀なことである。そうした際に、おすすめしたい動きが「バックステップ連打」だ。

走れないほどの深い沼や溶岩では、ローリングすると全身がどっぷりと浸かってしまう。一方で、バックステップであれば直立したままどんどんスキップできる。操作キャラに手前側を向かせれば、どんどん進行方向に“バック”していってくれるわけだ。沼地や溶岩で苦痛に喘ぐ褪せ人は是非とも試してみてほしい。


ほかに小さなテクニックとしては、トレントの「ゆっくり旋回」がある。トレントはアナログスティックをゆっくり倒すと、最小限の動きで旋回してくれる。キーボードでは「移動シフト」キーとの併用で可能だ。この操作は、たとえば崖っぷちギリギリでトレントが停止した際などに、思わぬ急動作で転落せぬために活用できる。恐怖のあまり本能的に気づいたプレイヤーも多いかもしれない。ほかに挙げられる意外な仕様やテクニックで、筆者による確認が取れているものとしては「しろがねのラティナは、周囲に大型狼が存在すると騎乗する」「マップの赤い焼け跡のような絵柄は坑道を示す」「透明の足場は霜踏みを利用すると確かめやすい」「雨や水場は雷ダメージを若干上げ、炎ダメージを若干下げる」などがある。

『エルデンリング』には多種多様なアイテムや要素が存在する。仕様として定められたものでも、開発側の意図せぬ挙動でも、未だプレイヤーに発見されていないテクニックが眠っていることだろう。好奇心をもって色々試してみれば、まだ驚きの発見があるかもしれない。

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