物理演算リアル宇宙飛行シム『Space Hauler』発表。“実物大の土星系”で挑む、大気圏内外シームレス輸送ミッション

個人開発スタジオの94 Kelvinは5月1日、『Space Hauler』を2027年に早期アクセス配信することを発表した。

個人開発スタジオの94 Kelvinは5月1日、『Space Hauler』を2027年に早期アクセス配信することを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『Space Hauler』は、土星最大の衛星タイタンを舞台にした宇宙飛行シミュレーターだ。プレイヤーは雇われパイロットとなり、さまざまな輸送任務をこなしながら宇宙船をアップグレードしていく。実物大の土星系とリアルな力学が再現されており、大気圏内と宇宙における異なる飛行体験がシームレスにつながっていることも特徴だ。

本作では、VT-100という小型貨物機からスタートする。折り畳み式プロペラを備えた機体となっており、タイタンの大気圏内では航空力学に、宇宙空間では軌道力学にもとづく飛行が再現される。貨物機のコックピットには、実際の航空電子機器やアナログ計器からインスピレーションを受けたさまざまなスイッチや計器類が存在。すべてのスイッチを操作可能という没入感の高い操縦によって、輸送任務をこなしていく。コントローラーやマウスのほか、VRやフライトスティックにも対応する。

受注できる任務としては、タイタン地上基地間の貨物輸送や遠隔地への物資投下などが存在。大気圏内では、揚力や空気抵抗、操縦技術が重要となる飛行機としてのフライトシムをおこなっていく。また、宇宙ステーションへのドッキングや宇宙船の救助任務など、宇宙空間ではコンピューターによってジェット噴射を計画・実行する宇宙船としての輸送シムとなる。勇気があれば手動操縦も可能だ。任務の報酬によって、宇宙船のアップグレードや新たな宇宙船の購入、より困難な任務を受注できるライセンスなどを獲得し、宇宙の最前線で活躍するのだ。

ちなみに土星の衛星タイタンは、太陽系内の衛星として豊富な大気を持つ唯一の天体だ。太陽系内で2番目に大きな衛星であり、月や水星よりも大きいが地球よりは小さい。これにより低重力下での飛行訓練に最適であるとして本作の舞台に選ばれたようだ。

本作は現時点では開発初期段階であり、早期アクセスとしてリリース時には土星系のタイタンに焦点があてられているそうだ。土星にはレア、ミマス、エンケラドゥスといった有名な衛星のほか、近年は数十mの小さな衛星も大量に発見され、太陽系内で最多の衛星をもつ惑星となっているため、タイタン以外の衛星の登場も期待されるところだろう。早期アクセス期間中には、土星系を超えて太陽系全体へと拡大されていく予定となっており、採掘・捜索救助・宇宙ステーション建設などゲームプレイの拡張も予定されている。

本作を手がける94 Kelvinは、アイスランドを拠点として2026年1月に設立されたPétur Darri Pétursson氏による個人スタジオだ。同氏はゲーム業界で7年働き、2024年からサイドプロジェクトとして本作の開発がスタート。その後、アイスランド政府からスタートアップ助成金を受け、2026年から本格的な開発へと移行したそうだ。SF作品の宇宙描写ではなく、現実の宇宙空間にもとづいた本物さながらの宇宙体験を目指しているとのこと。ちなみにスタジオ名の94 Kelvinは、タイタンの平均表面温度が94ケルビン(マイナス179℃)であることに由来している。宇宙空間に興味のある方は、ウィッシュリストに登録しておくといいだろう。

『Space Hauler』はPC(Steam)向けに、2027年に早期アクセスとして配信予定だ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

記事本文: 305