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中華ソウルライク『明末:ウツロノハネ』販売元が「約7億5000万円」で開発元から権利を買収。“開発チームは解散済み”との噂が立つなかで
Digital Bros.は4月27日、『明末:ウツロノハネ』の知的財産権について、開発元Chengdu Lingze Technologyから取得することで両社が合意したと発表した。

パブリッシャー505 Gamesの親会社Digital Bros.は4月27日、『明末:ウツロノハネ』の知的財産権について、開発元Chengdu Lingze Technologyから取得することで両社が合意したと発表した。買収総額は3200万人民元(約7億5000万円)とのこと。
本作は、明代末期の古蜀を舞台としたソウルライク・アクションRPGだ。突如発生した謎の疫病によって忌まわしい怪物が生まれた世界にて、プレイヤーは主人公である記憶を失った女侠となって戦う。そして、体を蝕む羽化病に苦しみながら、自らの過去を探る旅をする。

『明末:ウツロノハネ』は中国のChengdu Lingze Technologyが開発し、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに2025年7月に発売。505 Gamesは販売を担当しており、今回親会社のDigital Bros.を通じて、その知的財産権を開発元から取得することが発表された。同グループは、知的財産権の保有率を高めることによる、利益率の拡大と長期的な企業価値の向上を戦略として掲げており、これに沿った取引だそうだ。なお、開発元との関係は良好とのこと。
また発表の中では、買収総額は3200万人民元(約7億5000万円)となることも明らかにされた。こうしたゲームの権利の買収金額が公表されることは比較的珍しい。このほか、本作は今年3月31日時点で100万本以上を売り上げており、3000万ユーロ(約56億円)以上の収益を記録していることにも言及されている。

ちなみに、開発元のChengdu Lingze Technologyをめぐっては、本作のプロデューサーが解雇され、開発チームもすでに解散しているとの噂が今月初めに報じられていた(弊誌中国語版)。
本作は、発売当時にPC(Steam)版の同時接続プレイヤー数が約13万人を記録するなど大きな盛り上がりを見せた一方で、最適化不足によるパフォーマンス面の問題などによって、Steamのユーザーレビューは「やや不評」ステータスに。その後アップデートによる改善が進められ、評価も持ち直していった(関連記事)。販売元505 Gamesは資金面で開発元をサポートしていたという。
弊誌中国版で確認した内容によると、505 Gamesは本作の改善とさらなるコンテンツ開発に資金を投入。ただその裏でChengdu Lingze Technologyは、不正な会計処理によって利益を得ていた可能性があるとされている。また、本作は内部では売上不振だったと評価されていたそうで、同スタジオは今後の開発を外部委託することに。これを受けて多数のスタッフが退職し、開発チームは解散。プロデューサーも解雇されたという。報道では、505 Gamesもこうした事実を把握しているとされており、今回の権利買収の背景に絡んでいるのかもしれない。
上述した内容については、現時点で公式な発表はない。ただ本作は、505 Gamesによってイベント出展などは続けられているものの、アップデート配信を含め開発面での情報発信は昨年11月を最後に止まった状態にある。
ともあれ、Digital Bros.が本作の権利を取得するということは、『明末:ウツロノハネ』というIPにはポテンシャルがあると見込んでいるということだろう。今回の発表(PDF)では、今後の展開について具体的な言及はなかったが、知的財産権を保有することによって、関連する将来の意思決定を迅速におこなえると説明された。
『明末:ウツロノハネ』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。
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