『ドラゴンクエスト12』の開発には、オルカも参加。超人気ゲーム新作に実力派国内開発会社が集う

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ゲーム会社オルカが、『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』(以下、ドラクエ12)の開発に参加しているようだ。同社は採用ページにて『ドラクエ12』の開発に参加していることを明かし、制作メンバーを募集している。スクウェア・エニックスと協力して開発を進めていくとのこと。『ドラクエ12』への開発を表明している会社として2社目となる。


『ドラクエ12』は、今年5月に発表されたシリーズ最新作だ。堀井雄二氏によれば、ダークで大人向けの『ドラゴンクエスト』を目指し開発中。従来のコマンドバトルを一新し、プレイヤーに選択を迫るようなシナリオが展開されるという。開発にはUnreal Engine 5が採用されることが明かされていた。

同作の開発には、大阪のゲーム会社ヘキサドライブが参加していることが、9月13日に明かされていた。そしてその2日後となる9月15日、オルカも同様に開発スタッフを募集し始めたようだ。『ドラクエ12』だけでなく、未発表のUnreal Engineプロジェクトの開発スタッフを募っている。いずれにせよ、Unreal Engine 5を使用しての開発スタッフを募集している。職種としては、アーティストが中心となっている。キャリア採用だけでなく、フリーランス採用も実施されている。


オルカは2011年に元ナムコ・元キャビアの岩﨑拓矢氏が立ち上げたスタジオ。スタジオが立ち上げられてから間もなく、『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』の開発に参加。その後も『ドラクエ10』のアップデートコンテンツやツールの開発に尽力したほか、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の制作にも参加。高く評価された『ドラクエ11』の主翼を、スクウェア・エニックスと共に担ったスタジオだ。『ドラゴンクエスト』への理解と、Unreal Engineへの知識を併せ持っている。

なおオルカによく似た会社として、イルカが存在するが、こちらも同じく岩﨑拓矢氏が立ち上げた会社。イルカとオルカはほぼ同時期に立ち上げられた関連会社。ファミキャリ!によると、2015年当時オルカはゲームの根幹に強い会社であり、イルカはCGやムービー制作などに定評あるとのこと。イルカは『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』の開発に参加している会社。強みこそ違えど、現在はともに総合的なゲーム制作に携わる実力派スタジオである。


『ドラクエ12』のディレクターは、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』を手がけた内川毅氏が務めることが発表済み。そこにオルカが加わるとなれば、前作の開発体制に近い。 その布陣にヘキサドライブなどが加わる。昨今の大規模ゲーム開発では、数社以上のスタジオが開発に参加することはもっぱら。さらなるスタジオが開発に参加する可能性はありそうだ。国内の大手ゲーム開発会社が『ドラクエ12』の開発のため集っている点も興味深い。日本の技術とアイデアが結集する『ドラクエ12』は、どのような作品になるのだろうか。

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