Facepunch Studioは7月2日、オープンワールドサバイバルゲーム『Rust』向けアップデートを配信した。新たな負傷時のシステム追加やDLSSに対応したほか、DLCで音声にまつわるさまざまなツールが発売されている。
今回のアップデートより、プレイヤーは負傷して瀕死状態に陥ったとき、完全な「無力」の状態ではなく地面に這いつくばる「クロール」状態に移行するようになった。クロール状態の場合、プレイヤーは周囲をゆっくり動いたりドアを使ったりすることが可能。また従来の無力状態より多少多いヘルスとなる。クロール状態に陥った場合、這いずって安全な場所に動くなどの対処が可能になるわけだ。逆に、従来の無力状態に移行するのは下記の条件のとき。
・クロール負傷状態の間、他人から漁られたとき
・落下死により死亡したとき
・クロール状態のまま深く水中に沈んだとき
クロール状態でも無力状態でも、瀕死タイマーが切れたのちは復活することが可能。このとき復活できる確率は、クロール状態の場合20％、無力状態の場合は10％となる。ただし、ここで一つポイントがある。実は復活できる確率は、プレイヤーの空腹・喉の渇きの数値によってボーナスを得ることができるのだ。もし空腹・喉の渇きが満たされている場合は、基礎の復活確率に加え、さらに25％までのボーナスが加算される。
もし復活判定に失敗したとしても、まだ立ち直るチャンスがある。それは、ベルトスロットに大きな医療キットがある場合だ（インベントリでは不可）。復活タイマーが切れたあとには医療キットが使用され、ヘルス回復の効果が得られないかわりに瀕死状態から100％の確率で復帰することができる。ただし落下ダメージによる瀕死時には、医療キットによる復活の効果が得られないため注意が必要だ。新たな瀕死状態実装にともない、サーバー管理者用のコマンドも追加されている。
また本アップデートにともない、新たなDLCも登場している。「Voice Props DLC Pack」と題された今回のDLCでは、音声にまつわる多くのアイテムが追加される。まず利用可能なのが、カセットテープとレコーダーだ。カセットをレコーダーに挿入して右クリックすると、好きな音声を録音することができる。カセットの種類により、録音できる長さは10/20/30秒と変動、録音したテープは左クリックで再生することができる。
またリロードキーでレコーダーを投げることもでき、車両や構造物の取り付けることが可能だ。もし配信中などの理由で録音音声を聞きたくない場合は、オプションメニューから無効にすることができる。さらにカセットテープを再生する手段としては、ラジカセも登場。こちらは設置するタイプと、担いで持ち歩けるタイプが存在する。ラジカセは録音したテープを再生するほか、インターネットラジオを再生してDJ気分を味わうこともできる。
さらに音声関連の道具としては、メガホンおよびマイクスタンドも実装されている。左クリック長押しで使用することができ、自身の声を拡張して届けることが可能だ。持ち歩けるメガホンに対しマイクスタンドは電力を必要とするものの、高音・低音などピッチを変えてしゃべることもできる。さらに新アイテム、携帯電話も登場。左クリックでダイアルを開き、電話で話しながら動き回ることができる。従来の据え置き電話にもアップデートが施されており、カセットを挿入することで留守電のボイスメッセージを残すことが可能だ。
ほか、拠点をディスコ風に彩るアイテムが登場。ミラーボールやレーザーライトなどを設置し、ホームをダンスフロアへと変貌させよう。これらのアイテムはラジカセやマイクスタンドに接続し、再生されている音源と同期させることができる。DLCには3種類のダンスジェスチャーも収録されているため、踊りあかしてつかの間の生を謳歌しよう。
このほか今回のアップデートによりDLSSに対応。有効化することで、テスト環境では4K画質にて50％のフレームレート向上が認められたという。DLSS対応にともない、レンダリングも刷新されたようだ。また列車トンネルの入口が開発チームにとって設計しやすいよう改善されたほか、地上にハッチ式の出入口が出現するように。ハッチの外にはCCTVカメラが設置されているため、地下から出る前に安全を確認することができる。また「飛行場」と「トレインヤード」のモニュメントパズル周辺にNPCが追加。今後も主要なモニュメントにNPCが追加される可能性があるそうだ。
『Rust』は現在Steamサマーセールの対象となっており、7月9日まで50％オフの2050円で購入可能。今回追加されたDLC「Voice Props Pack」も同様に、10％オフの1359円で入手できる。ほかDLCもお買い得価格となっているため、気になるものがあればチェックするといいだろう。
