『Valheim』船スキージャンプや『スカイリム』の再現など、自由な建築機能を活かした力作が続々誕生。日時計と月時計も

 

スウェーデンのデベロッパーIron Gate Studioが開発を手がけるオープンワールドサバイバル『Valheim』。北欧神話を題材とした本作は、2月3日のSteam早期アクセス配信開始とともに口コミで話題を呼び、約3週間で400万本以上を売り上げ、ピーク時には同時に50万人がプレイするヒット作となった。いろいろな遊び方が発見され、建築要素も好評だ。本稿では、同作のユーザーが建築機能を活かして作り上げた力作をいくつか紹介する。


『Valheim』の建築機能では寒さをしのぐため、家を建ててベッドを設置できる。本作はサバイバルゲームであると同時に、サンドボックス的な要素も大きい。建築は自由度が高く、マップのほぼどこでも建築が可能だ。ただし重量制限があるので、なんでもありではない。それでも立派な屋敷を建設するだけにとどまらず、ユニークな作品が製作されている。

海外掲示板redditには『Valheim』のコミュニティが立ち上げられ、ユーザーが意見や攻略のヒントを交換したりと活発な交流が行われている。パブリッシャーであるCoffee Stain Publishingの担当者もこのコミュニティを眺めているとのことで、今後のアップデートに意見が取り入れられる可能性もあるかもしれない。そんな中、人気の投稿はやはり建築作品の紹介。最近では、船でスキージャンプする動画が人気だ。


redditユーザーのHotGUUUUU氏は巨大なスロープとジャンプ台を作成して、船で滑ってジャンプする動画を投稿した。スロープは雪山の上に屋根のパーツを利用して製作。コンソールコマンドやModの助けを借りて建築しているようだ。数百メートルはありそうな巨大なスロープを船で滑り、見事ジャンプに成功。そのまま海に突っ込む……かと思いきや意外な結果が待っている。

超高速で船が海面へ激突すると、バウンドして空へ打ち上げられるのだ。再び海面へ船がたたきつけられると、またバウンド。最終的に、船は隣の島の森に墜落する。なぜ船がトランポリンのように海面でバウンドしてしまうのか謎ではある。『Valheim』はゲーム内でのリアル寄りな物理演算が特徴。本作の水は現実より弾力があるのかもしれない。

Image Credit: sonotleet


redditユーザーのsonotleet氏は日時計を製作した。陽の光が作る影を利用して、日没まであと何分か教えてくれる装置だ。本来は『Valheim』の世界に時計は存在しないため、日時計は時間を知るための数少ない方法だ。画像の日時計の読み方は、少しややこしい。左の数字は日没まであと何分か表している。右の数字が日の出まであと何分かを表す。月の光を利用した月時計でもあるわけだ。画像は正午を少し回った頃だろう。ちなみに『Valheim』の一日は現実時間で30分、昼は21分で夜は短く9分となっていることも分かる投稿であった。実用というより拠点の装飾にぴったりだろう。

Image Credit: LiteraryCringe


『The Elder Scrolls V: Skyrim(以下: スカイリム)』のリバーウッドを再現したプレイヤーも現れた。バイキング文化を題材とする『Valheim』は『スカイリム』からも影響を受けている。また、スカイリム地方に住むノルドはバイキングを元ネタにした種族だ。これまでも『スカイリム』のハイ・フロスガーを再現する投稿がされたりと、2つの作品はなかなか相性が良い。

リバーウッドは『スカイリム』で多くのプレイヤーが最初に訪れるであろう平和で美しい集落。村の入り口には防壁があり、村の中を川が流れる。宿屋や雑貨屋、鍛冶屋、製材所など、なじみのある建物も再現されている。投稿者のLiteraryCringe氏によると、この村は平野のバイオームに建設したため、木材を調達するのが大変だったとか。これから内装を作って完成度を高めていくようだ。

『Valheim』は、PC(Steam)向けに2050円にて早期アクセス配信中だ。