爽やかクトゥルフ風味RPG『HELLO, HELLO WORLD!』が無料公開。終末の迫る世界で女子中学生が過ごす5日間

国内のフリーゲーム制作者めとこ氏は5月18日、新作アドベンチャー『HELLO, HELLO WORLD!』を無料でリリースした。Windows向けにダウンロード版が配布されているほか、自作ゲーム投稿コミュニティの「RPGアツマール」で公開されているブラウザ版はWindows / Mac / iOSのいずれの環境でもプレイすることが可能だ。

主人公は、とある片田舎の港町に暮らす女子中学生・寿永遠子。あるとき彼女の兄はこつぜんと姿を眩ましてしまう。兄の行方を探る永遠子は、「なんでも屋」の青年・黒井や探偵事務所に入り浸る少女・葛城イチカ、現役女子大生の菅原鈴といった協力者の助けを得ながら真相に迫る。しかしその背後には、「世界は『邪神』によって滅亡する」という不穏な噂が迫りつつあった。仲間との思い出を重ねながらひと夏の5日間を駆け抜けたとき、永遠子は世界の重大な秘密に触れることになる。

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「クトゥルフ神話」がテーマと謳われる本作だが、そのビジュアルは非常にポップでカラフルだ。要所で挿入される爽やかなスチルをはじめ、フィールドを描くドット絵も極めて洗練された鮮やかなカラーで彩られている。『Call of Cthulhu』や『The Sinking City』のような陰鬱さとはかけ離れた、明るくほのぼのしたストーリー展開も特徴だ。多くのラヴクラフト系作品で見られるグロテスクな演出もないため、現代系のTRPGなどでクトゥルフ神話に親しんだユーザー向けといえるだろう。また、登場する神話用語もほぼフレーバー程度のものなので、クトゥルフに対する知識がなくとも安心して遊べる仕様となっている。

本作に戦闘システムは存在せず、街中での探索がゲームのメインとなる。あちこちに存在する住民やオブジェクトを調べると「情報ポイント」を手に入れることができ、一定以上のポイントを収集することでストーリーが進行する。娘との関係に手を焼く父親や同僚とイチャつくメイド喫茶店員など、港町には一癖ある変わり者の人間が多く住まう。日ごとに微妙に変わっていく彼らの暮らしぶりを観察するのも、街の生活感を味わえる楽しみのひとつだ。それと同時に、海の向こうで起きているという終末論的な出来事とのギャップが落とす影も際立ってくる。

『HELLO, HELLO WORLD!』は「少女と世界の命運」というストーリーを描いた王道のジュヴナイル作品だ。公式ページに「脅かしなどの恐怖要素を含み」、「特殊なマッピングを用いて作成している」との注意書きがあるとおり、事の真相が一挙に明かされる仕掛けにも注目したい。本作はこちらからWindows向けにダウンロード版を入手できるほか、RPGアツマールにてWindows / Mac / iOSの複数環境に対応したブラウザ版を遊ぶことができる。いずれも無料でプレイできるため、興味のある人は遊んでみよう。

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