『ベア・ナックルIV』4月30日に国内発売決定。26年ぶりのシリーズ最新作、対戦モードも収録

パブリッシャーのDotemuは4月17日、『ベア・ナックルIV』を4月30日に発売すると発表した。弊誌がDotemuに確認したところ、本作は日本でも全プラットフォームにおいて、海外と同じく4月30日に発売予定とのことである。

パブリッシャーのDotemuは4月17日、『ベア・ナックルIV』を4月30日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC/Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox Oneで、価格は海外では24.99ドル(約2700円)。

弊誌がDotemuに確認したところ、本作は日本でも全プラットフォームにおいて、海外と同じく4月30日に発売予定とのことである。なお今回の発表では、先日国内でも開始したPC/Xbox One向けサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」にも発売と同時に提供予定とされているが、こちらの国内リリースについては同スタジオには分からないとのこと。おそらく地域ごとの運用はマイクロソフトの管轄なのだろう。ただ、通常どおりであれば日本でも提供されるはずとの回答だった。Xbox Game Pass加入者の方は、購入する前に本作がカタログ入りしているかどうか確認すると良いだろう。

『ベア・ナックルIV』は、1990年代に発売された『ベア・ナックル』シリーズの26年ぶりとなる最新作だ。セガからライセンスを受けて、デベロッパーのLizardcubeとGuard Crush Gamesが共同開発した。シリーズの主人公アクセルやブレイズ、アダムらに加え、アダムの娘チェリー・ハンターや、フロイド・イライアといった新キャラクターも参戦。さらに、シリーズの過去作のキャラクターらもアンロックして使用可能だ(関連記事)。ゲームプレイはベルトスクロールアクションゲームとしてのシリーズの伝統を受け継ぎながら、新たなアクションやシステムを導入。オンラインでの2人協力プレイおよびローカル4人協力プレイにも対応する。

本作はキャンペーンモードに加え、『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌』などでも見られた対戦モードを収録することが今回発表されている。本作の主人公たちや、アンロックした過去作のキャラクター総勢17体から選択し、最大4人での対戦を楽しめるゲームモードだ。チームを組んで戦うことも可能となっており、8種類のロケーションがアリーナとして用意される。

今回の発表に合わせて、米国PlayStation.BlogではDotemuのCEO/エグゼクティブプロデューサーCyrille Imbert氏が、『ベア・ナックルIV』の開発秘話をいくつか明かしている。本作のプロトタイプ制作を始めた当初、まだキャラクターが完成していなかったため、シリーズの過去作からキャラクターのスプライトを抜き出し、Guard Crush Gamesの独自エンジンに組み込んでゲームプレイのテストをしていたそうだ。そして開発が進み、手描きイラストの本作のビジュアルの中にドット絵のキャラクターが存在する様子は、見た目に非常に素晴らしいことに気づいたという。これがきっかけで、過去作のキャラクターたちをドット絵のまま収録することにしたそうだ。

これはBGMも同様で、開発当初は『ベア・ナックルII』の「Go Straight」などをかけて、シリーズの“香り”を感じながらテストをしていたという。そして、本作には『ベア・ナックル』および『ベア・ナックルII』のBGMも収録することが正式に決定。任意に切り替えることができるとのこと。なお本作のオリジナルBGMは、シリーズの過去作でも担当していた古代祐三氏と川島基宏氏が手がけており、さらに下村陽子氏や山岸継司氏らも参加している。

過去作のキャラクターを登場させることには苦労もあったそうだ。合わせて約1500ものフレームを扱う必要があり、また各キャラクターのアニメーションや技の当たり判定などを、本作に合わせるようすべて手作業で調整しなければならなかった。中には本作に上手くフィットせず、プレイしていても楽しくないキャラクターやアクションも存在したそうだが、根気強く調整を重ねることで、全プレイアブルキャラクターの収録を実現したとのことだ(隠しキャラクターのビクティーは含まず)。その過程では、細かい追加要素を導入しているとのことで、Cyrille Imbert氏は本作をプレイして探してみてほしいとコメントしている。

『ベア・ナックルIV』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに4月30日に国内発売予定だ。なおNintendo Switch/PS4向けには、パブリッシャーの3gooからパッケージ版の国内発売も予定されている。こちらの発売日については今後同社から正式発表されるだろう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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