サバイバルARPG『Little Devil Inside』2年ぶりの映像公開。雪国でのサバイバルやボスバトルなど新たなゲームプレイを披露

 

韓国のインディースタジオNeostreamは12月1日、現在開発中のサバイバル・アクションRPG『Little Devil Inside』の最新映像を公開した。前回からは実に約2年ぶりの映像公開となる(関連記事)。

本作は、世界の超常現象について研究をしている大学教授に雇われた主人公が“外の世界”を冒険し、さまざまな噂や神話の真相を探り、そしてアーティファクトを見つけては帰還して教授に報告するという作品だ。これまでには、海や砂漠などでのゲームプレイ映像が公開されてきたが、今回はまた新たな環境として雪の降り積もる島が披露された。

まず、2017年に公開された前回の映像との違いとして、ゲーム画面にHUDが実装されたことが挙げられる。体力・空腹度・喉の渇き・スタミナだろうか、サバイバルゲームらしい表示が画面左上に確認できる。また、冒頭では崖をよじ登る新たなアクションも。ここでは、足場に降りるのか壁に戻るのかを表していると思しきボタン表示も見られる。一方、本作はポリゴン数の少ないビジュアルを採用しながら、一部の環境面にリアルな表現を取り入れていることが特徴。今回は、雪の表現などにそうした一面が見られる。

サバイバル要素を映すゲームプレイも披露されている。森の茂みからベリーを採取したり、廃村らしき場所で家屋を漁って物資を獲得したり。インベントリ画面は、主人公が背負うリュックサックで表現されている。アイテムにはそれぞれ重さが設定されており、持ち運べる最大重量の範囲内でやりくりしなければならない。ここでは入手したスノーコートを取り出して着ており、これによってキャラクターの見た目が変わるのも新たな要素だ。

雪国では、ボトルに雪を集めて飲み水にすることが可能

火を起こして暖を取ったり、入手した食材とレシピをもとにその火を使って料理をする場面もある。鹿を狩る様子も紹介されており、食材として肉を獲得できるのだろう。火を起こした際は時間が表示。おそらく火が消えるまでの時間と思われる。廃屋の暖炉と、洞窟内の焚き火では時間が異なり、薪を足すためのアイコンが表示されていることも確認できる。

以下の前回の映像では、剣や盾を駆使した近接バトルや、ロバにまたがっての銃撃戦が紹介されていた。敵との距離によって命中率がリアルタイム表示される銃撃戦は今回はなかったが、近接バトルはふたたび登場。さらに、巨大な雪男のようなボスとの戦いも披露された。敵の強力な攻撃をドッジロールでかわしては剣で切りつけており、粘り強く戦うことが求められそうだ。また、これまでに登場した敵とは雰囲気の異なる、黒い奇妙なキャラクターが新たに披露された点も注目である。

『Little Devil Inside』は、2015年に実施したKickstarterキャンペーンでの成功を受けて開発中だ。映像公開は2年ぶりだと述べたが、出資者向けの情報公開は今年5月に1年ぶりにおこなわれた。この間、開発元Neostreamにはビジネス上の問題が発生していたそうで、その解決を待っていたようだ。そして現在は、スタジオは問題なく稼働中だという。さらに、オフィスを移転してスタッフを拡充。その中には、『怪盗スライ・クーパー』シリーズや『League of Legends』などに携わった経験を持つHo-kyo Lim氏なども含まれるとのこと。

本作の開発状況としては、システムなどの見直しをおこなう一方で、狩猟要素やボスバトルなどの追加、装備やクラフトシステムの仕上げなどが報告されている。今回公開された映像では、そうした開発の進捗が披露された形だ。ただ、まだまだやるべきことは山積みだそうで、当初予定からかなりずれこんでいるものの、発売日についてまだ言える段階ではないとしている。

また、パブリッシャーとの契約や対応プラットフォームについての議論も始めているとのこと。本作は、PC/PS4/Xbox One/Wii U向けに発売予定とされていたが、もしかすると一部変更がおこなわれるかもしれない。なお、弊誌では2015年に開発元Neostreamへのインタビューをおこなっている。本作に興味のある方はこちらもチェックしてほしい。