『十三機兵防衛圏』バトルパートも収録した「序盤まるごと体験版」配信開始。セーブデータ引き継ぎ可能な、3時間分の体験版

 

アトラスは10月30日、『十三機兵防衛圏』の体験版「序盤まるごと体験版」の配信をPlayStation Storeにて開始した。『十三機兵防衛圏』は、ヴァニラウェアが手掛けるPlayStation 4向けドラマチックアドベンチャーゲーム。「序盤まるごと体験版」は、本作の製品版本編に収録されるゲームプレイ開始から約3時間分の体験を、そのまま収めたもの。製品版へのセーブデータ引き継ぎが可能なほか、3月に発売された「十三機兵防衛圏 Music and Art Clips」同梱のプロローグ版を所持している場合には、6時間分のゲームプレイが可能になっている。

『十三機兵防衛圏』は、怪獣が現れ崩壊の危機にある世界を描くSF群像劇。毎夜悪夢に苛まれている少女・冬坂五百里。自分が機兵を作ったという少年・沖野司。その少年の女装姿に告白してしまった少年・比治山隆俊など、それぞれ個性的な13人の主人公が登場。

主人公やシーンごとに時系列が異なり、レトロな昭和の情景から、崩壊した遠い未来、戦時中の昭和20年を舞台としたシーンも織り交ぜながら、世界の謎が明かされていく。『オーディンスフィア』や『朧村正』でも描かれてきたヴァニラウェアらしいグラフィックは本作においても健在で、繊細なタッチで描かれたキャラクターたちが、崎元仁氏によるBGMと共に物語を紡いでいく―――というのは、プロローグ版でも確認できた内容だ。

今回配信された「序盤まるごと体験版」では、本作のプロローグ版には収録されていなかった機兵を操作し怪獣と戦うバトルパートが遊べるようになっている。バトルパートでは隕石の落下地点から出現し、中枢を目指してやってくる怪獣を阻止するため、主人公たちは機兵を呼び出し、ターミナルを防衛していく。ターミナルには、イージスという強力な防衛機構が搭載されているが、イージスが起動するまでには時間がかかる。起動までの時間を稼ぎ、画面内の怪獣を殲滅することが、序盤の戦闘パートでの目標となっていた。なお、イージスが起動するとターミナルは封鎖されて二度と元には戻らないのだという。

戦闘では、各機兵に乗り込んだ主人公たちをユニットとして操作。アクション/移動/防御/機兵修復の4つからコマンドを選択し、コマンド選択中などを除いてリアルタイムに迫りくる怪獣を殲滅するべく、ユニットごとに指示を与えていく。

機兵に搭載された兵装を使うアクションには、各スキルごとに攻撃範囲/WT(再行動可能になるまでの時間)/EP(消費エネルギー)などが設定されており、機体によって搭載されている兵装も異なっている。たとえば、冬坂五百里の搭乗する機兵には、設置型のセントリーガンや、範囲内の敵を殲滅するロケットランチャーが兵装として搭載されていたが、第1世代型の機兵である比治山隆俊の機体は機動力に優れており、移動しながら敵を蹴散らすタックルなどが武装となっていた。このように、機兵の世代や各キャラクターごとに少しずつ各ユニットの性能が異なっているのだという。

また、戦闘中に怪獣を倒すとメタチップを入手でき、メタゲージが貯まるとターミナルの防衛機能(メタスキル)が使用可能になる。最初に使用できるのは、ターミナルから電磁パルスを放つ「位相プラズマE.M.P」のみだが、ターミナルの機能を強化することで、メタスキルは増えていくそうだ。

なお、体験版の配信開始を記念して、キャラクター20人分のSNSアイコンとヘッダー画像が公式サイトにて配布されている。

 

『十三機兵防衛圏』は、11月28日発売予定のPlayStation 4用ソフト。通常版の価格は税抜8980円。「第二世代型13版機兵ペーパークラフト・モデルキット」や132ページの冊子「シークレットファイル」などの特典が付属する限定版は、税抜14980円。また、先日先着購入特典の強化が発表されており、PSP版『プリンセスクラウン』をPS4へ移植した『プリンセスクラウン 復刻版』や神谷盛治氏による描き下ろしPS4テーマなどが、DLCとして付属する。