『フォートナイト』コアゲームでPC版とモバイル版がマッチングするという報告。スキルマッチを台無しにしかねないと不満が集まる

 

『フォートナイト』にて、デフォルトでクロスプラットフォームによるマッチングがされているのではないかとの懸念が海外の掲示板を中心に広まっている。コアゲームにおけるスキルベースマッチメイキングが開始されたのと同時に、強制的なクロスプレイになっているという。この問題をGames Rader やDexertoが報じた。Epic Gamesはクロスプレイの仕様の変更について公式ブログなどで告知を行っていないため、あくまで掲示板での報告があるということに留意していただきたい。

Epic Gamesはv10.40アップデートにて、コアゲームへスキルベースマッチメイキングを実装していた。しかしアリーナモードで強制的にクロスプレイになるように、ソロモードでも異なるプラットフォームのプレイヤーと遭遇するという報告がされている。海外掲示板Redditのr/FortniteMobileにて、有名配信者Ninja氏がモバイル版のプレイヤーにキルされるクリップが投稿されたことも、この話題に注目を集める要因のひとつであるようだ。このクリップではNinja氏が9月28日PC版ソロで『フォートナイト』をプレイしており、途中「Dare on iPad」というIDのプレイヤーに倒されるというもの。スキルベースマッチメイキングと同時にクロスプレイも同時に行われているという投稿が散見される(マッチ中のプレイヤーを調べたというユーザーの投稿)。

Dare on iPad氏をFortnitetrackerで検索すると、Ninja氏が配信していた日付にモバイル版『フォートナイト』のソロモードで遊んでいた記録が確かに存在している。またv10.40アップデートのあと、ロビー画面の右上の地域とプラットフォームを示すアイコンが、地域のみが表示されプラットフォームのアイコンが消えている。こうした表示も強制的なクロスプレイにマッチングが変更されたのではないかという懸念の一因となっている。

ロビー画面のアイコンは現在地域だけが表示される

クロスプレイがデフォルトになっているという報告が本当に正しいのか、または意図的なものか、不具合によるものなのかEpic Gamesからの発表がない以上確かめるのは難しい。ひとまずソロモードでクロスプレイが実装されているとして、Redditに書き込まれた投稿を見ていこう。あるユーザーは「これはバグやその類のものではない。Epic GamesはSBMMが追加されて以降、全ユーザーにたいしてソロモードをクロスプラットフォームに変更した。意図的なものかどうかは分からないがモバイルとコンソールのプレイヤーにとっては残念なことだ。」と書き込んでいる。モバイル版やコンソール版の『フォートナイト』は最大30fpsか60fpsまでとなっており、PC版と比べるとハードによる制約が多い。強制的なクロスプレイによって、フレームレートやエイムの容易さで優れるPC版が有利になるということだ。

プレイ条件が異なるプラットフォーム間では、スキルベースのマッチングがうまく 機能しないことも考えられる。モバイル版のシーズン10で勝率25%K/D4.2のプレイヤーであるiBhagwan氏は、自身はPC版の同じステータスのプレイヤー勝つことはほぼ無理であるという。同氏はクロスプレイそのものが問題なのではなく、プラットフォームごとのプレイヤーの統計はほかのプラットフォームでは意味がないため健全なマッチメイキングが行われないという指摘をしている。

スキルベースのマッチングはコミュニティから基本的には歓迎する形で受け入れられたシステムだ。しかし同時にデフォルト状態で、PCとその他のプラットフォームとのクロスプレイが強いられるとなると、新規プレイヤーはじめ多くのプレイヤーがゲームを楽しんで続けられる環境作りには悪影響があるはず。Epic Gamesはこの問題について発表を行っていない。マッチメイキングの仕様変更があるのならば、何かしらの発表があることを期待したい。